数える その3 | 鬼川の日誌

 数える その3

 世の中混乱しているので少し数で遊び気晴らし。

 K(キロ10の3乗)からM、G、T、P、E、Z、Y(ヨタ10の24乗)

 m(ミリ10の-3乗)からμ、n、p、f、a、z、y(ヨクト10の-24乗)

 という数字の並び。また

 万、億、兆、京、・・・不可思議、無量大数(10の68乗)

 分、厘、毛、糸、・・・涅槃寂静(10の-24乗)というような数があるそうだ。

 ただこういった数それ自体は一定以上の大きさはまあ私たちには関係ない。
 少し馴染みのあるところで(?)私たちの住む宇宙の大きさはm単位で
 次のような数で表される。

  * 宇宙の計り方

 1、地球の直径は約1.28x10の7乗m (12800km)
 2、太陽と地球の距離 約1.5x10の11乗m
 3、光が1時間に進む距離 約10の12乗m (1兆m、10億km)
 4、冥王星までの平均距離 5.9x10の12乗m
 5、したがって太陽系の直径はその2倍で 約10の13乗m
 6、だから光が太陽系を横断するのに 約10時間
 7、銀河系の中心から太陽系まで 約3x10の20乗m
 8、1年をほぼ1万時間とすれば 約3万光年
 9、銀河系の直径 約10の21乗m 約10万光年
 10、アンドロメダ星雲まで 2x10の22乗m
 11、観測の達しうる宇宙の果て 1.5x10の26乗m  
 12、宇宙の半径 約10の26乗m
 13、微小な陽子、中性子の直径 約10の-13乗m

 というわけで宇宙から陽子まで10の39乗の範囲で計算できることになる。
 桁で言えば39桁あればいいわけだ。
 
 光の速さを私たちは秒速30万kmつまり赤道を7回り半のスピードと知っている。
 これだけでとんでもない数字でこの光の速さで1時間後の距離つまり
 その3600倍などは普段あまり考えない。

 しかし3x10の8乗mx3.6x10の3乗=10.8x10の11乗およそ10の12乗mと割と
 簡単に表すことが出来る。

 そして1年(24x365=8760)を大まかに1万時間つまり10の4乗時間とすれば
 1光年10の16乗mとなる。
 太陽系の直径10の13乗mの10の3乗倍つまり1000倍。
 太陽系が1000個はいるわけだ。

 宇宙の大きさはこの光年単位で表すことが多い。

 私たちの住む銀河系の直系が約10の21乗mとすれば
 10の16乗m(1光年)x10の5乗つまり10万光年の距離となる。
 (太陽系の1000倍の10万倍、つまり1億倍

 銀河系の隣の星雲アンドロメダまで2x10の22乗mということは
 銀河系の直径の20倍で200万光年

 そして観測の達しうる宇宙の果てが1.5x10の26乗mということは
 10万光年x1.5x10の5乗150億光年となる。

 10の数10乗で宇宙の大きさや陽子中性子の直径を表すことは
 出来るけれどそれを感覚することはまず無理。

 陽子の直径が約10の-13乗mということはちょうど太陽系の直径と
 比較した1mつまり子供くらいの大きさが
 1mと陽子の大きさの比ということになる。
 
 10の13乗mという数字がいかに途方もない大きさかということなのだが。
 それですら光の速さで10時間の大きさで、その1億倍の10万光年や
 さらに150億光年などは本当にとてつもないとしか言いようがない。