八ヶ岳・阿弥陀北稜
これでようやく09年の山行の記録が終わります。
08年もいくつか面白い山行があるので振り返ってみたいと思います。
写真の古い記録は06年からスライドショーで少しずつ公開しています。
阿弥陀北稜 小出、林係りのぼろ例会 09,1,17~18 13名
アルプス登頂隊と銘打った企画の第1回目、八ヶ岳冬山の登攀入門に
参加してきました。阿弥陀岳・北稜の登攀です。
冬山のバリエーションルートですから、当然アイゼンを履いての岩登りです
(3級程度の)。ピッケルを使った雪山の登りの経験ばかりでなく、岩場での
ロープワークが求められます。冬期の岩場では手袋をしたまま岩を掴ま
なければなりませんし、アイゼンの爪で岩を登らなければなりません。
かなり困難なのは分厚い手袋をしたままでカラビナを付けたりはずしたり、
ロープを制動器に通したりすることです。ビレイヤーとの意思疎通もかなり
難しい場面が多いです(特に強風のときなど)。なにより岩場で順番待ちを
しなければならず、このとき寒いと非常に辛いものです。
* 北稜登攀
17日は赤岳鉱泉まで。小屋ではのぼろ会ということでワインを出してくれました。
夕食もステーキで豪華なものです。
18日小屋を7時半頃に出発しました。岩登りですから、隊を編成して隊ごとに
行動です。全員がつるべでの登攀が、つまりリード登攀やロープワークが可能
ではなかったので、つるべが可能な隊2組とリーダーが他の2人を引っ張る形
の3人隊が3組、計5組13名でした。
私の隊はO、N、Iの3人です。以下はこのONI隊の行動時間です。
小屋を出発し、行者小屋に8:10頃。赤岳へのルートを登り、阿弥陀岳への
分岐から深い雪稜を登っていきます。この日は暖かく重装備で暑いくらいでした。
眼鏡をかけてゴーグルをしている人はゴーグルが曇って大変だったようです。
性能のいいゴーグルや度付きのサングラスなどが必要です。こういうその人
に合った装備の用意もかなり重要です。目が良く見えなくては思うような行動が
出来ません。
森林限界辺りの急な雪壁を登る所から私達はロープを出しました。
この雪壁上から素晴らしい富士山が望めました。岩峰の取り付きに私達が
着いたのが9:45分頃。このとき第一組は既にリーダーが登り始めていました。
私達は4番目でしたから、ここで1時間近く待つことになりました。
この頃から天気が下り坂で、時々雪もちらつき心配しました。しかし大崩は
せず助かりましたし、風がなくさほど寒くなかったのはなによりでした。
* 岩を登り雪壁を登る
北稜の岩は2ピッチです。1ピッチ目の取り付きが少し難しく、ランニングビレイ
を取った後の長いランナウトが要注意です。ピッチの終わりにしっかりした
支点があります。2ピッチ目の後半、雪のナイフリッジを越えると後は雪壁です。
更にその上は傾斜も緩くなりコンテでも行動できます。阿弥陀岳の山頂には
11:55頃到着しました。薄曇でしたが、富士山、中央アルプス、方向は良く
見えました。北アルプスは遠い。八ヶ岳の全山が見渡せました。
記念写真を撮って阿弥陀岳の一般ルートを下りましたが、この後半がかなり
急な雪壁でした。中岳沢の上部に12:45頃。気温が少し高めで心配しましたが、
一人一人の間隔を開けて中岳沢を下り、行者小屋に13:30頃到着しました。
写真を添付します。
八ヶ岳・阿弥陀北稜
08年もいくつか面白い山行があるので振り返ってみたいと思います。
写真の古い記録は06年からスライドショーで少しずつ公開しています。
阿弥陀北稜 小出、林係りのぼろ例会 09,1,17~18 13名
アルプス登頂隊と銘打った企画の第1回目、八ヶ岳冬山の登攀入門に
参加してきました。阿弥陀岳・北稜の登攀です。
冬山のバリエーションルートですから、当然アイゼンを履いての岩登りです
(3級程度の)。ピッケルを使った雪山の登りの経験ばかりでなく、岩場での
ロープワークが求められます。冬期の岩場では手袋をしたまま岩を掴ま
なければなりませんし、アイゼンの爪で岩を登らなければなりません。
かなり困難なのは分厚い手袋をしたままでカラビナを付けたりはずしたり、
ロープを制動器に通したりすることです。ビレイヤーとの意思疎通もかなり
難しい場面が多いです(特に強風のときなど)。なにより岩場で順番待ちを
しなければならず、このとき寒いと非常に辛いものです。
* 北稜登攀
17日は赤岳鉱泉まで。小屋ではのぼろ会ということでワインを出してくれました。
夕食もステーキで豪華なものです。
18日小屋を7時半頃に出発しました。岩登りですから、隊を編成して隊ごとに
行動です。全員がつるべでの登攀が、つまりリード登攀やロープワークが可能
ではなかったので、つるべが可能な隊2組とリーダーが他の2人を引っ張る形
の3人隊が3組、計5組13名でした。
私の隊はO、N、Iの3人です。以下はこのONI隊の行動時間です。
小屋を出発し、行者小屋に8:10頃。赤岳へのルートを登り、阿弥陀岳への
分岐から深い雪稜を登っていきます。この日は暖かく重装備で暑いくらいでした。
眼鏡をかけてゴーグルをしている人はゴーグルが曇って大変だったようです。
性能のいいゴーグルや度付きのサングラスなどが必要です。こういうその人
に合った装備の用意もかなり重要です。目が良く見えなくては思うような行動が
出来ません。
森林限界辺りの急な雪壁を登る所から私達はロープを出しました。
この雪壁上から素晴らしい富士山が望めました。岩峰の取り付きに私達が
着いたのが9:45分頃。このとき第一組は既にリーダーが登り始めていました。
私達は4番目でしたから、ここで1時間近く待つことになりました。
この頃から天気が下り坂で、時々雪もちらつき心配しました。しかし大崩は
せず助かりましたし、風がなくさほど寒くなかったのはなによりでした。
* 岩を登り雪壁を登る
北稜の岩は2ピッチです。1ピッチ目の取り付きが少し難しく、ランニングビレイ
を取った後の長いランナウトが要注意です。ピッチの終わりにしっかりした
支点があります。2ピッチ目の後半、雪のナイフリッジを越えると後は雪壁です。
更にその上は傾斜も緩くなりコンテでも行動できます。阿弥陀岳の山頂には
11:55頃到着しました。薄曇でしたが、富士山、中央アルプス、方向は良く
見えました。北アルプスは遠い。八ヶ岳の全山が見渡せました。
記念写真を撮って阿弥陀岳の一般ルートを下りましたが、この後半がかなり
急な雪壁でした。中岳沢の上部に12:45頃。気温が少し高めで心配しましたが、
一人一人の間隔を開けて中岳沢を下り、行者小屋に13:30頃到着しました。
写真を添付します。
八ヶ岳・阿弥陀北稜