焼岳山スキー | 鬼川の日誌

 焼岳山スキー

 11~13日、尾瀬岩鞍スキーに行ってきました。雪質は申し分なく、また二日目から雪でしたが
 それほど酷い降りにはならずまあまあのコンディションでした。3日目は新雪を滑りました。
 写真はゴンドラ山頂からの上州武尊山です。


鬼川の山行日誌と独り言






 焼岳山スキー 伊奈係りのぼろ例会 09,3,13~15 17+4名

  14日、平湯温泉スキー場まで行ったがかなりひどい吹雪で、金山岩
 山スキーは中止し、中の湯温泉に直行し沈殿。大雪が断続的に降り続く。
 夕暮れには宿の周りが見事な日本画を見るような雰囲気でとても素晴らし
 かったが、肝心のカメラを忘れた。いずれにせよこの景色を写すのは難しい。

  この宿では餌場を設置し小鳥や動物が来るのを見られるようにしてある。
 木の幹に括られた餌にテンが食いつき持っていくところを見た。
 金色の暖かそうな毛並で見事な尻尾をしていた。

  また小鳥用の餌場ではセットしてある望遠鏡でクマゲラを見ることが出来た。
 頭頂部が真っ赤だったからオスなのかな?いずれも私ははっきり見たのは
 初めてで結構感激。
   
   * 焼岳へ

  15日昨日一日降り続いた新雪に快晴、絶好の山スキー日和となった。
 しかし山スキーの例会なのにスキーシールを忘れてくる大バカモノがいる。
 シールを忘れては手も足も出ないから通常なら宿で留守番か、近くに
 スキー場でもあれば一人でゲレンデスキーかというところだったが、中の湯
 温泉には貸しスノーシューがあった。

  バカモノは一人スノーシューでスキー板を担いで、皆の後を着いて行く事に
 なった。たっぷりの新雪で苦労することは目に見えていたが、自業自得である。
 この日岐阜山の会のメンバー4人が合流した。

  歩き出してみると、スキーシールは滑らせて歩けるから一歩一歩が大きいが、
 スノーシューは文字通り歩幅だけ。とりわけ平らなところや斜度の緩いところ
 ではダントツに差がつき、まず着いていけない。浮力も小さく新雪では皆の
 後ろでも少しだが潜る。担いだ板が皆はなんともなく通過する藪や樹林帯で
 結構引っかかり不快。

  こうした小さな差の積み重ねがだんだん大きな差になっていく。また軽い
 はずの山スキー用板でもずっと担いでいると重くなってくるものだ。

  斜度が急になってくるとシールではキックターンをしながらジグザグに登る
 わけだが、ここで苦労する人がいる。唯一スノーシューではその点では
 苦労しない。これだけが取り得かな?しかし足の運びに慣れないと急斜面
 では滑る。足のつま先を踏み込むように体重をかければバックしないですむ
 なと分かった頃には終わりが近い。

   * 大ボウルを滑る

  そんなこんなでスノーシューで皆に着いていくのは結構大変で、焼岳の
 大ボウルをどん尻で登った。この日はいい天気で暑く大汗をかかされた。
 体調もあまり良くないこともあり辛かった。
 しかしスノーシューで結構登れると分かったのは成果かな?

  とにかく何とか焼岳北峰の噴火口すぐ下まで登り、ここから大ボウルと
 いわれる斜面を滑り降りることが出来たのは、苦労しただけに最高の
 気分だった。
 滑るのは早い。あれだけ大汗をかいて登った斜面も一瞬で滑り降りる。
 実にあっけない。

  登りで見た誰も滑ってない綺麗な斜面も20名もの人が滑り降り、あっという
 間にずたずたの斜面となった。昨日の大雪後の新雪を滑れ私達はとても
 ついていた。

  私達の滑りに驚いた真っ白な雷鳥が飛んで逃げていった。
 大ボウルが終わり、下堀沢を滑りたかったが、昨日の雪の後では、雪崩れで
 有名なこの沢に入る気にはなれなかったので、樹林帯を下った。
 樹林帯を滑るのは相変わらず難しいものだ。

  私はシールだけでなくカメラまで忘れてしまったのですが、Nさんが貸して
 くれた。いい天気で焼岳の南北峰とその間の大ボウルは素晴らしかった。
 穂高岳霞沢岳も綺麗でした。カメラがなければ、後悔したでしょう。

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