谷川岳ヒツゴー沢 | 鬼川の日誌

谷川岳ヒツゴー沢

  ヒツゴー沢
 
伊奈係り例会 09,9,4夜~5 12名 のぼろ会

  ヒツゴー沢は谷川岳の岩登りの登竜門として登られてきたという話です。
 歩き出しの谷川温泉(550m)から肩の小屋(1900m)まで標高差で1400m
 近くあり、沢に入ってからも(800m付近)1100mある。日帰りとしてはかなり
 タフなコースです。前夜道の駅で仮眠した私達は車を一台谷川岳ロープ
 ウェイ駐車場に回しておいた。

  *  ヒル

  中ゴー尾根やいわお新道を下りたくないのは長いからばかりではない。
 谷川温泉から入渓点付近までヒルが凄いのだ。我々はしょっちゅう足元を
 点検したがその度に誰かの靴にヒルが取り付いていた。
 気持ちのいいものではない。

  私は靴に虫除けスプレーをふりかけておいたおかげかヒルに取り付かれ
 なかった。食塩水も効くという話だ。基本的にはヒルは足元から這い上がって
 くるから、取り付きを防ぐと効果があるようだ。それにしても丹沢は凄いけど、
 谷川にいつ頃からこんなにヒルがはびこる様になったのだろう?

   * ヒツゴー沢

  ヒツゴー沢は登攀的にもそれなりに難しく(4級)面白い滝が沢山あり
 楽しめます。 ナメ滝スラブの滝も多くきれいな沢ですが、その分手がかりが
 少なく結構登りにくいところもあります。各滝でロープを出すのでかなり時間が
 掛かります。人数が多いと大変です。

  特徴的なのは釜が深いことです。雪解けの頃水の量が半端ではないのだと
 思われます。釜から上がるのが厄介なので回りこむことが多いです。基本的には
 釜に入らないで登っていけますが、そのために余計時間を食うところもある。

  私達が今回巻いた10m滝を過ぎると大きな滝はなくなりますが小滝はいくら
 でもあり、これからが長い。

  適当なところで中ゴー尾根か天神尾根に逃げたくなるが、急斜面の草付き
 猛烈な薮に遭遇するという話です。伊奈係りは忠実に沢を詰めて行き、急峻な
 草付きも薮もなく肩の小屋と中ゴー尾根の間の登山道に飛び出した。
 長かったけれどこれが正解のようです。

  しかし今回人数が多かったのと(12名)タフなコースにヘバッタ人が出たため
 下り最終のロープウェイに間に合わず、田尻尾根を下る羽目になり余計疲れた。

  丹沢などの短い沢はともかくこういったタフな沢は多人数では難しい。
 参加する側も係り任せではなく事前に下調べをして自分の技術、体力を
 勘案して参加したいものです。

  ヒツゴー沢