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日曜日のキジバト

生成AI/創発/しごでき(にあこがれる)/うまくいく単純なアルゴリズム/読書/職場のストレス

何かを始めるとき、「続けられるかどうか」がいつも不安になる。
飽きてしまうかもしれない。
人より遅れているかもしれない。
もう誰も見ていないかもしれない。

 

でも、思い返してみると、最後に成果を出すのはいつも、
「ずっとやってる人」だった。

 

特別な才能があるわけでも、劇的な伸びがあるわけでもない。
ただ、やめなかった。
毎日少しずつでも手を動かし、気がついたら一番遠くまで来ていた、そんな人。

 

“ずっとやってるだけ”というのは、実はすごく難しい。
結果が出ない時期を耐えるには、他人の評価に依存しすぎない心がいる。
うまくいっている人と自分を比べすぎない、静かな鈍感力がいる。

 

そして何より、「やる理由」を、他人ではなく自分の中に持っている。

 

やめない人は、目立たないかもしれない。
だけど、誰よりも深く、物事と関わっている。
変化に気づき、小さな違和感を言葉にできるようになる。
その積み重ねが、ある日ふと「届く言葉」や「形になる成果」になる。

 

やり続けることに才能はいらない。
でも、やり続けることでしか手に入らない景色がある。
それを知っている人だけが、今日も静かに手を動かしている。

 

焦らなくていい。
派手さはいらない。
ただ「ずっとやってる」こと自体が、最大の戦略であり、強さなのだ。

変化は、ある日突然やってくるように見える。だが実際には、多くの場合、水面下でじわじわと進行している。転職、異動、家族構成の変化、身体の不調、価値観の揺れ──これらの兆しは、あるときふと「次のステージ」が始まっていたことに気づかせる。

 

中年期に入ると、その変化はより複雑になる。外的なキャリアだけでなく、内的な納得感や生活の質、自分の「役割」そのものが問い直される。変わることそのものよりも、「このままでいいのか」という問いがじわじわと増えてくる。

 

そうした「次の段階」が見え始めたとき、慌てて動き出す前にしておきたいことがある。

 

ひとつは、「これまでの積み重ね」を棚卸しすることだ。たとえば、どんな働き方をしてきたか、どんなことに時間を使ってきたか、どんな人と関わってきたか。その棚卸しは、過去を肯定することではなく、自分にとって何が「疲労の元」だったか、「充実の源」だったかを可視化するためにある。

 

次に、「いま持っている習慣」を点検すること。変化に備えるとは、必ずしも新しいことを始めることではない。むしろ、今ある無意識の行動パターンを見直すことに本質がある。スマホを開く時間、食事の質、会話の中で選ぶ話題。細部に、自分の「準備状態」は反映されている。

 

そしてもうひとつ、「変化しなくても大丈夫な部分」を見つけておくことも大切だ。すべてを変えようとすると、逆に疲れてしまう。たとえば、「この空間だけは変わらない」「この人とだけは本音で話せる」そんな「定点」を確保しておくと、変化の中でブレにくくなる。

 

「もう一段階の変化」は、やがて必ず訪れる。キャリアの局面、家族との関係、社会の要請、身体のリズム。避けられない変化に備える最善の方法は、焦って「備える」ことではなく、自分の足元を丁寧に見つめ直すことにある。

 

変化は、準備していないときほど大きな影響を及ぼす。だが、逆に「内側の準備」が整っているときには、変化はチャンスとして機能する。どんな変化が来ても、自分の芯を見失わないために──その前段階にできることは、意外と多い。

キャリアの年数を重ね、実績もそれなりに積んできた。
にもかかわらず、「自信があるか?」と問われると、なぜか胸を張れない。

なぜ、経験はあるのに、自信は定着しないのだろうか。


自信は「記憶」ではなく「感覚」である

たしかに過去には成果を出した。
評価もされたし、「よくやった」と言われたこともある。

だが、そうした記憶は、時間が経つにつれてぼやけていく。
日々の不安やプレッシャーの前では、「過去の記録」は頼りにならない。

自信とは、記録ではなく「今、感じられる感覚」なのだ。
それが更新されない限り、自信は簡単に揺らいでしまう。


成功体験が“裏打ち”にならない構造

多くの現場では、日々新しい課題が投げかけられる。
「これは前にもやったことがある」と言える機会は案外少ない。

だからこそ、過去の成功が、次の成功の「保証」にならない。
むしろ、「失敗できない」というプレッシャーだけが強まることさえある。


周囲の期待と、自分の感覚のズレ

経験を積むほど、周囲は「当然こなせるだろう」と見る。
一方、本人は「今回のテーマはちょっと違う」「うまくできるかわからない」と感じている。

このズレが、自信を削っていく。
「もっとできて当然」という空気が、じわじわと自己肯定感を浸食していく。


“更新される安心感”をつくる

自信が定着しないのは、感覚として「更新されていない」からだ。
だからこそ、毎日少しずつ「うまくできたこと」「理解できたこと」「貢献できたこと」を振り返る時間が必要だ。

  • 今日の仕事で、自分の力が役に立った点はどこか

  • どんな声かけや判断が、他人の助けになったか

  • 自分自身で「これは良かった」と思えた小さな行動はなにか

こうした日々の“実感ログ”が、自信の芯を育てていく。


おわりに

経験を重ねても、なぜか自信が育たない。
それは、自信が「実績」ではなく「更新される感覚」だからだ。

だからこそ、定期的に「自分の手応えを見つけ直すこと」が必要になる。
自信とは、積み重ねではなく、習慣だ。