会社のおカネを増やそう・第二章(4)キャッシュフロー計算書の表示について | 愛知県江南市の税理士・大塚高史です。

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みなさんこんにちは
先回はキャッシュフロー計算書と貸借対照表と損益計算書とをご覧いただきました。
(先回分はこちらからご覧いただけます)
先回「こんな表だけ見せて何だよ」と思われた方、ごめんなさい。
ブログの字数制限にひっかかるので、説明できなかった表の内容について今回御説明します。

キャッシュフロー計算書は「おカネの増減要因を表わす表」
ですので、
考え方は「おカネが増えたおカネが減った」ことに由来します。
元となる数字が「経常利益」ですが、これをおカネの増減要因により展開していきます。
Ⅰ. 営業活動によるキャッシュフロー  
経常利益 750,000
減価償却費 1,200,000
受取手形の増加(△) △ 500,000
売掛金の増加(△) △ 500,000
棚卸資産(在庫)の増加(△) △ 500,000
支払手形の増加 450,000
買掛金の増加 450,000
未払金の増加 450,000
未払法人税・事業税 300,000
営業活動によるキャッシュフロー(縦計算) 2,100,000
Ⅱ. 投資活動によるキャッシュフロー  
建物、機械、車両、器具・備品の支出額 △ 17,700,000
(建物、機械、車両、器具・備品の減価償却費) 1,200,000
(建物、機械、車両、器具・備品の残高) 16,500,000
投資活動によるキャッシュフロー(支出のみ) △ 17,700,000
Ⅲ. 財務活動によるキャッシュフロー  
借入金入金 17,200,000
借入金返済(△) △ 1,200,000
借入金利息(△) △ 300,000
(借入金残高) 16,000,000
財務活動によるキャッシュフロー(入金-返済-利息) 15,700,000
Ⅳ. 現金及び預金の増加額(Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ) 100,000
Ⅴ. 現金及び預金の期首残高(当初の貸借対照表) 1,000,000
Ⅵ. 現金及び預金の期末残高(1年後の貸借対照表) 1,100,000
(1)営業活動によるキャッシュフロー
・減価償却は「おカネの支出を伴わない経費」ですので、
経常利益
(減価償却差引後の利益)プラスします

・受取手形の増加、売掛金の増加、在庫の増加は、
「おカネの入金になっていない」ので、マイナスします

・支払手形の増加、買掛金の増加、未払金の増加、未払法人税・事業税は
「おカネの出金になっていない」ので、プラスします。

こうして
営業活動によりどれだけおカネが増減したか?を表現します

(2)
投資活動によるキャッシュフロー
 固定資産の購入・取得は、支払額そのものをマイナスします

(3)
財務活動によるキャッシュフロー
 借入による入金をプラスし、借入返済と利息の支払をマイナスします。
 こうして借入(返済及び利息の支払を差引)によりどれだけおカネが増加したか?
 を表現します。

次回はキャッシュフロー計算書をどう読むべきか、についてお伝えします。

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