会社のおカネを増やそう(10)固定資産のめやす | 愛知県江南市の税理士・大塚高史です。

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みなさんこんにちは
前回は、在庫のめやすについて御説明させて頂きました。
飲食業:2日分~4日分の売上相当額
小売業:15日分~20日分の売上相当額
製造業:20日分~30日分の売上相当額

今回は建物、機械、車、器具・備品などの「固定資産の適正額」について、

貸借対照表を見ながらご説明します。
今回使用する数値は固定長期適合率です。

固定長期適合率とは、
固定資産
に投資した資金が長期資金でどれだけまかなわれているか
を見るための指標です。

固定長期適合率は固定資産÷(固定負債+資本)で計算されます。

固定資産は長期間使用されるものであるため、
長期の借入(できれば返済期間=償却年数※)、及び返済義務のない資本の合計額の範囲内の金額であることが望ましいものです。
(
イメージとしては、借入+自己資本の残高と固定資産の残高がリンクするものです)

したがって、固定資産の金額が固定負債と資本の合計額を上まわらない状態、
すなわち固定長期適合比率が100%以下、できれば5080%程度がベターな状態とされます。


償却年数
(耐用年数):固定資産ごとに法人税法・所得税法で決まっている年数。
その資産が正常に稼働することが可能とされる期間を表わし、
固定資産をその期間で経費化することを「減価償却」といいます。

(食品の賞味期限と同様に考えて頂くと良いでしょう)
借方項目 金額(単位:円) 貸方項目 金額(単位:円)
現金 100,000 支払手形 400,000
預金 1,000,000 買掛金 400,000
受取手形 500,000 未払金 400,000
売掛金 500,000 流動負債合計 1,200,000
棚卸資産 500,000 長期借入金 16,000,000
流動資産合計 2,600,000 固定負債 16,000,000
建物 10,000,000 負債合計 17,200,000
機械 5,000,000    
車両 1,000,000 資本金 1,000,000
器具・備品 500,000 利益剰余金 900,000
固定資産合計 16,500,000 資本合計 1,900,000
資産合計 19,100,000 負債・資本合計 19,100,000
この会社の場合には1650万÷(1600+190)=92.1%なので、
まずまず良好な状態である
と言えるでしょう。

次回はいよいよ最終章です。
会社が蓄積するべきおカネ(自己資本比率)について説明します。

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