前回までは、貸借対照表の並びについて御説明しました。
さて、今回は貸借対照表の簡単な分析を行ないます。
貸借対照表は英語でバランス・シートとも呼ばれるように、
資産と負債、資本のバランスを表わす表です。
借方項目 | 金額(単位:円) | 貸方項目 | 金額(単位:円) |
現金 | 100,000 | 支払手形 | 400,000 |
預金 | 1,000,000 | 買掛金 | 400,000 |
受取手形 | 500,000 | 未払金 | 400,000 |
売掛金 | 500,000 | 流動負債合計 | 1,200,000 |
棚卸資産(在庫) | 500,000 | 長期借入金 | 16,000,000 |
流動資産合計 | 2,600,000 | 固定負債 | 16,000,000 |
建物 | 10,000,000 | 負債合計 | 17,200,000 |
機械 | 5,000,000 | ||
車両 | 1,000,000 | 資本金 | 1,000,000 |
器具・備品 | 500,000 | 利益剰余金 | 900,000 |
固定資産合計 | 16,500,000 | 資本合計 | 1,900,000 |
資産合計 | 19,100,000 | 負債・資本合計 | 19,100,000 |
今回もこの会社の貸借対照表を使ってご説明しますが、
流動資産(※1)÷流動負債(※2)による比率を流動比率といい、
会社の支払い能力の指標として良く使われるものです。
※1流動資産:手持ち資金(現金・預金)と、
近いうち(2か月以内が原則、長くても1年以内)に手持ち資金になる予定の
受取手形、売掛金、在庫(商品、製品、材料など)など。
この表には入れていないが、上場されている株やファンド(投信)、債券も
「有価証券」として流動資産に含まれます。
※2流動負債:近いうちに支払わなければならない予定の
支払手形、買掛金、未払金など。
流動比率は「高ければ高いほど良い」とされ、200%以上が理想的とされます。
この会社の流動比率は260万÷120万=約216.7%となり、
会社の支払い能力が高い(倒産の危険性が低い)ことを示しています。
一般的な上場企業が150%前後、あのトヨタ自動車でさえ170%ぐらいなので、
216.7%という数値はすばらしい、ということが言えます。
次回は「おカネはどれだけ準備するべきか」について御説明します。よろしくおねがいします。
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