みなさんこんにちは。先回は損益分岐点売上についてご説明しました。
先回の計算によると、この会社については833,334円の売上があれば収支トントンとなります。
ところで、「勘定合って銭足らず」といいますよね。
そう、損益分岐点売上では「銭足らず(おカネが無くなる)」になるのです。
それで、今回は「銭足らず」にならない為の売上の計算の説明をします。
(1)売上(本業収入) | 840,000円 |
(2)売上原価(変動費) | 588,000円 |
(3)粗利益(限界利益):売上の30% | 252,000円 |
(4)販売費・一般管理費(固定費) | 200,000円 |
(5)営業利益 | 52,000円 |
(5)営業外費用(借入金利息など) | 20,000円 |
(6)経常利益(税金対象の利益) | 32,000円 |
(7)法人税等(※)経常利益の37.5% | 12,000円 |
(8)税引き後利益 | 20,000円 |
(年間減価償却費) | (100,000円) |
(年間借入金返済) | (120,000円) |
%は計算上都合の良い%としてますので、実際の%とは少し差が有りますがご了承ください。
①年間の借入金返済:12万円
②年間の減価償却費:10万円
③借入金返済のために必要な税引後利益:①-②=2万円※
④借入金返済が可能となる経常利益:③(2万円)÷(100%-37.5%)=32,000円
⑤粗利益: ④(32,000円)+営業外費用2万+固定費20万=252,000円
⑥必要売上高: ⑤(252,000円)÷30%=84万円
したがって、借入金を返していくために最低限必要な売上は84万円ということになります。
(833,334円では資金的に赤字です)
※減価償却費は
「設備投資などの支出額を、使用期間(売上に貢献することが可能な期間)に応じて経費にしていく」
ので、投資の翌年以後は「おカネの出費を伴わない経費」なので、
資金面から見た場合には除外します。
一方、借入金返済(元金部分)は「経費にならない支出」です
(借りた時「売上にならない」ことの裏返しです)
従って、借入(元金)返済が減価償却を超える部分に見合う額の
税引き後利益を残しておく必要がある、わけです。
今回も最後までお読みくださいましてありがとうございました
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