ごめん、お金なかった。 500円で入るだけにして下さい。

 

随分昔のお話。

友人のパッソル(古い古いスクーター)を借りた時の事、「ガソリンあんま入って無いから近所で入れて行けよ」と言われたのを思い出して急遽寄ったガソリンスタンドにて、「ガソリン満タン」と言った直後にお金持ってないのを思い出した。

 

毎度の決まり文句になってるが、当時は電子決済などなくて現金払い。

なのに私はお金を下ろす前で千円札一枚も財布には無い。 それを思い出して財布の中を確認するのだが、その間にもスタンドのお兄さんは順調に給油してゆく。

財布をのぞいたとてそこにあるのはやはり小銭のみ。 ウインウインと唸りを上げて給油は進む。

瞬時に背筋が悪寒が走り慌てて口から出たのが冒頭の台詞だ。

 

私のあわってっぷりが可笑しかったのか笑顔でわかりましたとスタンドのお兄さん。

そしてその直後に自動停止するガソリン給油機。

 

危なかった! もう少し言うのが遅れたら無賃給油になるところだった。

安堵に包まれた私の耳に店員さんの声が飛び込む。

 

 

「283円です」

 

 

 

 

え?  えぇ??

 

 

 

「スクーターってガソリンそんなに入らないんですよ〜」

 

え? 計算間違いとかしてない? 大丈夫?

 

「わかります、僕も家族のスクーターに入れた時びっくりしましたもん」って おにいさん! その笑顔が眩しすぎて、、、私を羞恥心で狩るおつもりか。

 

 

そう言えば私はスクーターって所有した事なかったし、給油も初めてで感覚が掴めてなかったんよね。

後で聞いたらこの時代のはガソリンタンク容積小さいんだとか。

 

大慌てでわたわた身振り含めて給油を制止しようとした私のいらぬ恥よ。  ぐぬぬ。。。