そもそも的に言えば「デジタル化」と言うものは、何をデジタル化するのか?世間一般的に行われてる事について考えてみたいと思います。

 

まず「デジタル化」するって単純に言うが、これってどんなパターンが存在するのかを整理したいと思います。

  1. ビジネス提供側がアプリやゲームなどを提供するスタイル、BtoC(ビジネスが提供しコンシュマが利用の関係)
  2. ビジネス提供者に対して利用者がビジネス側であるBtoB(ビジネス側が提供しビジネスが利用の関係)
  3. 項1と2を足したような、BtoBtoC(ビジネスが提供しビジネスが利用して更にその内容をコンシュマが利用する関係)
  4. 個人がスマホアプリ等を作成し、それを利用するCtoCやCtoBなど(個人がコンシュマ向けに、個人がビジネス向けの関係)
  5. 他にB(ビジネス)がE(従業員)やG(国や市区町村の組織へサービス提供等)などもある
  6. 社内向けの業務の効率化に対するデジタル化
超ざっくりですが、項1〜5の範囲である、NtoNと言う関係は実に多くのパターンがあるのが現状な感じです。
 
あとこの「項1〜5」では、結構わかりやすいものとして
  • 癒着も利害関係なく、アプリやサービスを提供してるので、競争原理が働く
  • 当然市場で受け入れられないサービスは自然淘汰される
  • 結果的に「より良いアプリやサービス」が生き残る
こんな感じで「たくさんのアプリやサービス」が作られて「利用者が良いと思って使われる」と言う「競争原理」により「より良きアプリやサービスが生まれる」これが「デジタル化=競争原理が働く」その結果「より良きものが残る=ブラッシュアップされる」と言うのが、筆者が思う1つの「良いデジタル化」な訳ですよ。
 
次に「項6」これが「もう1つの価値のあるデジタル化」な訳で、じゃあこれ何を実際やるのか?って言えば「業務の効率化=コスト削減」な訳で、昨今の「流行ってるOpenAI」とかの可能性として「人間が10人居てやってる作業」これを「3人に出来た」としたら「毎月7人の人件費削減」と見えますが、逆に言えば「10人の工数が3倍になる」つまり「作業効率が3倍上がる」から、その分「別の仕事をやってもらう」とかできる訳で、結果的な「コストカット」になる事になる訳ですよ。
 
他にも例えば「サーバコスト」とか、昨今では「クラウドインフラであるAWSやGCP」を利用する方が「総合的に安価」にできることから「オンプレミス」から切り替えるケースが多い訳ですが、一方でこれら「クラウドインフラ」の利用は「お試しで使った、作った」とか「プロジェクトが終わったのに、放置されてる」とかで「ちゃんと管理しないと、気づかない内にゾンビリソース化」が「経年経過」によって「大体起きる」傾向にあります。
 
あとAIとかビッグデータとかにおいて「大規模なデータを保持」する事になりますが、だけど上記の「クラウドインフラ」では「でかいデータを持つ=使おうが使わないでも""置いてるだけで課金される""」事になります。
 
なので、これらに対して「監視や棚卸し等」を定期的に行い、それらの情報の集約等を「デジタル化」する事で「比較的敷居の低い""棚卸し""」ができる訳で、これらの「デジタル化」ってのも、コスト削減に効果がある訳ですよ。
 
色々記載しましたが、基本的に意味のある「デジタル」ってのを「まとめる」と
  • アプリやサービスと言う「デジタル」を提供して、金銭や評価を得る(競争力で生き残った結果)
  • 組織内でのコスト削減を図るための「デジタル」対応(コスト削減でのデジタル化の確立)
大きく言えばこの辺に当てはまるものが、通称「デジタル化・デジタル対応」って言うのかなって思うものかと思います。
 
で、今回の「議題としたいことである""マイナ保険証""」これって「これまで’語った""デジタル""」これにマッチしてるのか?ってのを改めて「考えたい」と思います。
 
まず「マイナ保険証」に対して以下の角度で考えてみたいと思います。
  1. 多くの人が便利だとして利便性が向上したか
  2. 多くの人が利用しているか
  3. 全体のコストカットに繋がってるか
そもそも「国のインフラ的な健康保険」これに対して「紙の保険証は廃止」して「マイナ保険証を正」とする訳ですが、一方で「デジタル化」の「成功スキーム」の実績である「競争力で生き残った」訳では無いので「利便性や機能」これに対して「競争力によって""マイナ保険証が利用者に選ばれてない""」訳だから、そうするともう1つの評価である「どちらかと言えば""コスト削減でのデジタル化の確立""」こちらの方が「対象」となるかなあって思います。
あと「日本政府=主に河野太郎」は「マイナ保険証は非常に便利」と言うが、本当に「紙の保険証より便利」ならば「利用率は上がる」が、そもそも上がらない、つまり「今のマイナ保険証の様々な政府が言う便利な機能」ってのは「利用者にとって""全く利便性がない""」だから「利用率が伸びないと言うより""減ってるか横ばい""」なのではないかっt思います。
 
なので「現行の""紙の保険証""」これと「マイナ保険証」これの「便利さの比較で考える」のではなく「導入をすることでのコスト減少」と言う「もう1つのデジタル化」これを見込んで考えていきたいと思います。

 

 

マイナ保険証を導入して「紙の保険証を廃止」したら「コストが大幅削減」できるのか?って言えば、ざっくり言えば「ならない」訳です。

 

あと「マイナ保険証」のために「医療機関」は「マイナ保険証読み取り専用のカードリーダ」等が必要になる訳で、これが「医療機関=病院、歯医者、処方箋薬局」に導入されて、それに対して「セキュア対応」のため「カードリーダーの問い合わせ」は「専用回線が必須」と、まあ「カードリーダは大手ITゼネコン塗れ」だし「マイナ保険証カードリーダでの通信は専用回線NTTとか」だし、いやあ「自民党支持基盤だけが""ごっちゃん""」な訳ですよ。

 

で、これに対して「利用者は全く利便性が無い」訳で、逆に「マイナ保険証=なりすまし防止」だから「現状だと病院に行けば、病院用の診察券だけで対応できる」に対して「マイナ保険証は外来の度に毎回マイナ保険証の認証が必要」となるわけで「大病院での""マイナ保険証承認対応""のために""大行列が連日できる""」ただでさえ「大病院でのは待ち時間数時間、診療数分」これが「伸びるだけ」な訳で、総合的な形で「医療現場が圧倒的な負担増」な訳ですよ。

 

一方じゃあ「紙の保険証を廃止して、マイナ保険証を導入」すれば「コスト削減ができるのか?」って言えば「資格確認証」とか「義務じゃ無いからマイナ保険証を利用しない人たち」が居るので、この負担は「医療機関側」に対して「増」でしかなく、それらの「コスト増」は「全て医療機関が負担」となる訳ですよ。

 

あとそれ以外の「健康保険の運用費用」自体も「大幅にコスト削減ができるのか」って言えば、全体の負担や「マイナポイント」からみて「削減はできてない」訳であり、逆にこれを「紙の保険証の運用」と比べて「コスト増」になるのは「明らか」な訳ですよ。

 

結局「日本政府が日本国民にデジタルとして提供する""マイナ保険証""そして""紙の保険証廃止""」これに対して「これを導入すれば、効率的に日本の保険制度が向上する」そして「利便性」が「向上」して「紙の保険証よりも""マイナ保険証""」が「利用者の判断」で「切り替えが当たり前のように行われる」 のかって言えば「全くなってない」これが「利用率4%台」だから「デジタル化の大失敗」なのかって思いますね。

 

結局の所「河野太郎」が言う「デジタル化」って「日本のデジタルの向上化」には繋がらない訳であり、逆に「便利な紙の保険証」を「法律で廃止」この方が「総合的に見て日本全体として""大損""」をするわけで、それは「デジタル導入」に対して「大失敗」であると断言できますね。

 

 

あと「後にこれは全体的に利益を得れる」とか言うが「デジタル化」ってのは、基本的には「民間では""長期で回収できる""」は「官民ファンドの大失敗」これを忘れては駄目であり「結局""マイナ保険証""の事業って、政府一択の""競争力なき""」であるわけで、なので「デジタル化」そのものが「大失敗」してるのかと言えますね。

 

結局「マイナ保険証」これは「デジタル」の’枠には入れず、その理由は「デジタル普及」の流れ、これを歪めて「強引に導入」させて、そして「強引に使わせよう」としてるから「流行らない」訳であり、そして「コスト削減等も行えない」と「大失敗そのもの」でしか無いと「改めて思う」今日この頃!!