見えないつながりで関係する人々に思いを馳せて | “迷い”と“願い”の街角で

“迷い”と“願い”の街角で

確固たる理想や深い信念があるわけではない。ひとかけらの“願い”をかなえるために、今出来ることを探して。

「人様に迷惑をかけてはいけない」と言われますが、誰かにかけてはいけない「迷惑」とは一体何でしょう。

人は一人では生きていけません。誰とも接しないような生活を送っていたとしても、生活に用いている様々なものは、多数の人々の尽力があって手元にあります。
そのような中、自分一人で生きていると考えるのは、思い上がりというものでしょう。

見えないつながりで自分と関係している様々な人々に思いを馳せることこそ、公共の精神なのだろうと思います。
しかし、一人で生きている気になっていると、そのような心境にはなれないでしょう。
そして、一見自分に関係ない人々の苦境に対して、「他人に迷惑をかけるな」と突き放してしまう。
社会で支え合っていることを忘れたこのような姿勢こそ、本当の意味で他人にかけてはいけない「迷惑」のようにも思えます。

(追伸)
昨年11月の思い出その3。仕事で訪れた東京ビッグサイト。大きな施設と海のコントラストに、気持ちが高ぶりました。