デザイナーの松原です。
世の中のサービスや商品には流行を先取りしすぎてヒットしなかったものが結構あります。
今をときめく電気自動車も実は100年以上前に存在していたそうです。
（ただし今も解決していないバッテリーの大きさやコストなどの問題があり普及しなかったのでしょうね）
携帯では現在iPhoneが世界的にヒットしています。
全面にタッチパネル液晶を配し、これまでの携帯電話とはまったく異なる機能と操作感が圧倒的に支持されています。
実はこのiPhoneと同じコンセプトの携帯が10年以上前に存在していました。
今はなきJ-フォンが発売していたJ-PE02（パイオニア製）。
実は昔この携帯に一目惚れして、発売後すぐに買って使っていました。
液晶がモノクロで、解像度が低いのをのぞくと結構iPhoneに近い感じです。
何がすごいってメール打つのが異常に早いです。
こんな感じでiphoneのメール打つ時のインターフェイスに近いと思います。
実はこの機種のセールスポイントの一つとして、自由に絵を描いてメールで送れるという、当時としては画期的な機能があったのですが、残念ながらこの機種を持っているのが今の奥さんしかいませんでしたので、2人で送り合うくらいしか活用できませんでした。
この機種から何度も買い替えているので、とっくに使っていないのですが、機種のデザインが気に入っているので、今でも持っています。
車でもこういうのってたくさんありますよね。
例えば1993年に登場したホンダの2代目アスコット／ラファーガ。
写真はラファーガ当時としては珍しい背の高さをアピールするセダンとして売り出しましたが、それほどヒットしませんでした。
（個人的にはシンプルで上品なデザインとでFRっぽいプロポーションもあってかっこいいなーと当時思っていましたし、この原型となるFS-Xというコンセプトカーがさらにかっこ良かったです）
現代ではセダンでもミニバン化しているというか、居住性の高さは必須条件ですが、
ちょっと出てくるのが早かったと思います。
車って開発に2～3年はかかりますから、トレンドを予想しながら時代にちょうど合う商品を販売するのって大変でしょうね。
