長引く咳 | 御薗治療院のブログ

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筋力検査を基本にして思わぬ異常部位を見つけ出し、刺激は
ごく弱い刺激で効果がでます。体感する医療を追求しています。

最近、咳が長引くという症状の人が時々います。

季節の変わり目に多くみられますが今年は、そういう人が特に多いように思うのは気のせいかな~。

基本的には長引く咳の場合、足の内側の問題があるんです。


ふ~ん


って感じがしている人も多いと思いますが、意外にこれが関係しているんです。

咳で代表的な病気って喘息もそうですよね。

喘息の子ってアキレス腱がカチカチになったりします。

お腹もカチカチになります。


何故だと思いますか?


現代医学的に考えると訳がわからないかもわかりませんが、視点を変えてみましょう。

横からの図です。


写真




身体の側面に線を引いてみるとよくわかります。

咳をしていて胸をはっている人はいませんし、背筋を伸ばしながら咳をする人もいません。

長引く咳をする人は必ず胸を縮めます。


人間は完全な二足歩行ですから重心が図のような位置にくると骨と骨が積み木のように積み

上がっていきます。

実はこれが一番楽な姿勢なんです。


これには異論はないはずです。

この線を重力軸と考えましょう。


上から物を落としたら一直線に下に落ちていくラインです。

逆に前後にズレると骨で立つのではなく筋肉が頑張ってしまいます。

胸が縮むと肩が前に出て顎を突き出してしまします。

胸の動きと顎の動きは連動していますので、自然にそうなってしまいます。

それと同時に足は後にひかれます。

そうしないと前に倒れてしまうからです。


正確には腰から後にひいてしまうのです。

腰から下は一生懸命、前に倒れないように支える訳です。

そうすると腰は引き伸ばされお腹も縮みます。


上半身は前に


下半身は後に


力がかかってしまう。

つまり身体を支えるために筋肉は頑張ってしまう訳です。


まあこういう現象は、咳をしていなくても起こる訳ですが、

力のかかる場所が、鎖骨の内端の左右のどちらかに強くあらわれると身体が捻れます。

前後の偏りだけでなく捻れが生じると気管支の一部を圧迫して咳がでやすくなります。

下半身、特に下腿部を見てみると左足の内側と右足の前外側に筋肉や皮膚の緊張がみられます。

つまり左肩が右肩より前に出て左足は外側に捻れます。

このようにして捻れを吸収しながらバランスをとります。

重力軸を中心に考えるとこのような変化があらわれています。

それを改善してあげればいいんです。


ただ、それをどうやって改善するのか?


ということに関してはやはり専門的な知識は必要ですが、皮膚緊張のある場所をなでるだけでも効果はあります。

なでるだけでも効果がでます。

不思議なことですが事実です。

そういうことを指導させてもらったりします。

治療は人任せでは成り立ちません。

患者さんも参加して頂くことでより大きな効果を得ることができます。

でも一番大事なことは


感じること


なんです。


何故感じることが大事かっていうと、でている症状にばかり注意がいくのではなく、

このような身体の変化を感じとって貰うことで、状態が変化することを実感する

のです。


変化を実感する。


これが大事なんです。


何故大事かって?


それは、変化を感じると心も身体も躍動するからです。

それがエネルギーとなり自然治癒力があがる訳です。

大きく変化しているのに変化を感じとれない。

感じとれないんじゃなく、実は感じとろうとしていない。

感じとろうとすることは差を少しだけ注意していないと感じとることはできません。


難しいことではありません。

小学生の子供でもできることです。


でも頭が賢いと身体の感覚に注意がむけられないんでしょうね。


そんなことで身体が変化する訳がない!!


頭からそう思っているからだろうと思います。

これが心のフィルターとなって感じるという単純なことができない訳です。

これが一番治療に邪魔なのに・・・。


前回の投稿ではこのことをいいました。


その身体の捻れがなくなると面白いように咳がとまっていきます。


5分とかからず止まっていったりします。


そんな現象が実際にあるのです。

なぜそういうことが起こるのかを検証することはとても大事だと思いますし、医学の発展に

つながると思いますが・・・。

私の言っていることを信じる必要はありません。


ただ自分の身体を観察してくれるだけでいいんです。


現代科学が証明してくれるまで待っていたら死んでしまいますよ。

でも頭が固くて差を感じとろうとしていないと、その変化は少ないのです。

つくづく、人間の身体って心と関係しているな~と思ってしまいます。