80年代初頭に登場、

当時邦楽ポップスに

最も強いレコード会社

(東芝EMI)所属だったという

幸運もあり、

当初より評価の高かった

中原めいこの

ファーストアルバム(82年7月発売)。

 

デビューシングルとなった
今夜だけDANCE・DANCE・DANCE」(82年4月発売)や、
恋はサンバにのせて
ほんのちょっぴりOld man」
など、
ラテンのリズムをベースにした
アップテンポな楽曲と、
ラストに収録されている
Come back to me」のような
しっとり聞かせるバラードと、
そのどちらにも
彼女らしい「饒舌さ」が
歌詞や曲調に現れていて、
聴き心地がよい。


なお、

2枚目のシングルとなった

Go Away」(82年9月発売)の

B面「GEMINI」は、

川島なお美がカバー、

シングルとしてヒットしている。

(★★★★★)」(2020.9.21記)

 

中原めいこさんの

デビューアルバムです。

 

もうご存知ない方が

多くなってきたかもしれませんね。

 

デビューアルバムというと、

少なからず初々しい要素が

垣間見えることが多いですが、

このアルバムの

完成度の高さは衝撃的でした。

 

当時、

いろいろな音源の

紹介をしてくれていた、

知人の音楽業界の方も、

このアルバムを聞いて、

「遠からず

中原めいこの時代が来る」

と断言していたことを

思い出します。

 

その後、

CMソングとなった

「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね。」

が大ヒットして、

広く知られることと

なりましたが、

ああいう歌詞は

めいこさんの世界とは

なんだか違う気がしました。

 

あのイメージが

良くも悪くも

ついてまわったようで、

ご本人が思うような

自由な展開が、

できなかったのではないか

と思います。

 

それだけが残念です。

 

 *過去記事

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