「旧かぐや姫解散後、

メンバーを再編成したものの

なかなかヒット曲が出ずにいたところ、
6枚目のシングル

「神田川」(73年9月発売)が

有線を中心にじわじわヒットしはじめ、

100万枚を越す大ヒット、
その「神田川」を収録した

前作「かぐや姫さあど」

と並び傑作の呼び声の高い、
新生かぐや姫、

通算4枚目のアルバム

(74年3月発売)。


メンバーは

南こうせつ(G,Vo)、

伊勢正三(G,Vo)、

山田パンダ(B,Vo)。


「神田川」の世界を、

より物語的に描いた

名作シングル

「赤ちょうちん」(74年1月発売)

をはじめ、
翌年にイルカがカバーして

大ヒットすることになる

「なごり雪
解散後の伊勢正三のユニット、

風が翌年カバーしヒットした

「22才の別れ
南こうせつが、

現在もレパートリーにしている、

コミカルな名曲「うちのお父さん」

などのほかにも、
メンバー3人のバランスがとれた

傑作ナンバーが多い名盤。

(★★★★★)」(2008.1.7記)


少し補足します。

 

旧かぐや姫というのは、

南高節(こうせつ)さん、

森進一郎さん、

大島三平さん

で70年に結成された

「南高節とかぐや姫」→

「南こうせつとかぐや姫」のことで、

71年6月までの間に

3枚のシングルと

1枚のアルバムを残して

活動を終えています。

 

そしてその年(71年)の9月に

森さん、大島さんの代わりに

伊勢正三さん、

山田嗣人(パンダ)さんが

加入して再デビューしたのが、

新生・南こうせつとかぐや姫です。

 

そして「神田川」の大ヒット後、

新曲「赤ちょうちん」の発売のころに

グループ名を「かぐや姫」と改めます。

 

「神田川」の思わぬ大ヒットで

テレビや雑誌に大忙しだった

73年でしたが、
翌年のこの年には、

当時毎日のように放送されていた、
歌謡番組をはじめとする

テレビ番組への出演を、

やめることにしたようで、

テレビで見かけることは

ほぼなくなってしまいます。


このように、

時流におもねることなく、

自分たちの音楽を

追求していこうという

強い意志を表明したかぐや姫でしたが、

その結果、固定ファンが

増えていくことになりました。

 *過去記事

レッツ・ゴー! かぐや姫 
かぐや姫おん・すてーじ

かぐや姫さあど

 

山田パンダ(山田嗣人)

S.O.S.コンサート