「まだ「神田川」のヒットする前、

72年11月9日、東京・九段会館での

実況盤(72年12月発売)。


メンバーは

南こうせつ(G,Vo)、

伊勢正三(G,Vo)、

山田パンダ(B,Vo)。


ジャケット写真の、

トレードマークの口ひげを

まだたくわえていない

伊勢正三、山田パンダにはさまれた、
当時まだ23歳だった南こうせつの、

これまた初々しい表情が印象的。


会場の小ささも手伝ってか、

いたって静かで

行儀の良い観客たちと、
きわめてアットホームな雰囲気で

進行してゆく様子が収められているのだが、
コミカルな「田中君じゃないか」、

ドラマティックな「あの人の手紙」、
伊勢正三の澄んだ歌声が印象的な

「今はちがう季節」、
いまでもよく歌われている名曲

「好きだった人」、
恋人との別れを軽快に歌う

「おもかげ色の空」など、
バラエティに富んだ11曲が

収録されている初期の名アクト。


なおLPの初回盤には

「かぐや姫のクリスマス」という

ソノシートが添付されていたが、
再版以後、

CDには収録されていないようだ。

(★★★★)」(2008.9.25記)

 

シングル3枚、アルバム1枚で

活動を終えた、第1期かぐや姫

(南高節、森進一郎、大島三平)

の解散後、メンバーを一新して

再スタートを切った

第2期かぐや姫の、

初めてのライヴアルバムです。

 

とはいえ、この時点ではまだ、

3枚のシングルと2枚のアルバム

しか出されていませんでしたし、

大きなヒット曲もなかったので、

のちに大会場を熱狂させる

人気グループになるとは、

会場の誰もが

思っていなかったのではないでしょうか。

 

収録されている

初期のナンバーのなかでは、

「おもかげ色の空」がいいですね。

 

この曲を歌いたくて、

フォークギターを知人に譲ってもらい、

夜な夜な練習していたことを

思い出しました。