「ピンクレディー解散後、

体調に不安を抱え

仕事を控えていた

ケイ(増田啓子)に先んじて、
芸名をMIEと改名、

ソロ活動を開始した

元ピンク・レディーの

ミー(根本美鶴代)の

ファーストアルバム(81年8月発売)。


対象年齢を下げすぎたあまり、

本人たちの目指す音楽性と

ファンが求めるものとの間の

溝が埋まらなくなり、
修復不能になっていた

ピンクレディー晩年の

鬱積を晴らすべく、
阿木耀子作詞・宇崎竜童作曲の

やや大人っぽいナンバーを、
のびのびと気持ちよさそうに

歌っているのが印象的。


先行発売された、

ソロデビューシングル

「ブラームスはロックがお好き」

(81年7月発売)は
予想されたほどのヒットは

記録しなかったものの、
このアルバムを再出発点として、

テレビドラマ、映画など

活躍の場を広げていき、
50を目前にした現在でも、

当時よりもエネルギッシュに、
各方面で活躍中なのは

驚異的ですらある。

(★★★★)」(2007.12.7記)

ミーちゃんの大ファンだった

知人男性が、

このソロデビューを受けて、

「歌謡界にふたたび旋風が、

いや革命が起きる!」

と断言していたのが忘れられません。

 

「革命」は起きませんでしたが、

結構話題になっていましたね。 

 

周辺の知人たちの多くは、

「ケイちゃんとのデュエットで

聞きなれていたせいか、

しっくりこない感じがする」と

言っていたような気がします。

 

まあ、それだけ

ピンク・レディーのイメージが

強烈だったということですよね。

 

ただ、じつはソロ活動初期の

ミーちゃんの音源は、

ピンク・レディー時代に

匹敵するほど上質なものが

多く残されていると思います。

 

翌年にLIVE盤がでていて、

なかなかカッコいいのですが、

これについてはまたあらためて。

 

 *過去記事

ペッパー警部~ピンク・レディー・ファースト・アルバム

ピンク・レディー チャレンジ・コンサート

ピンク・レディーの星から来た二人

さよならピンク・レディー

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