発売当初、商業的な評価は

低かったものの、

世界各国の

現役ミュージシャン

たちからの評価が高いせいか、
いまや70年代ロックの名盤に

数えられることになった、
初期クイーンの代表作

といわれるセカンドアルバム

(74年3月発売)。


メンバーは

FREDDIE MERCURY(Vo,Pf)、

BRIAN MAY(G,Vo)、

ROGER TAYLOR(Dr,Vo)、

JOHN DEACON(B)。


発売時の邦題サブタイトル

(今はついていないようだが)、

ホワイト・クイーンと

ブラック・クイーンの啓示」

にあるように、
A面をSIDE WHITE

(BRIAN4曲、ROGER1曲)、

B面をSIDE BLACK

(FREDDIE6曲)とし、
全体が2部構成の組曲のような、

のちに、

「A NIGHT AT THE OPERA」

(75年11月発売)や、

「A DAY AT THE RACES」

(76年12月発売)で結実する、
ロックオペラ」と呼ばれた

彼らの手法の原点がここにある。


なんといっても

全曲FREDDIE MERCURYの

作品で占められた

SIDE BLACK(B面)

が素晴らしく、

初期ライヴの定番

「OGRE BATTLE」、
その余韻のなかからはじまる

チェンバロの、疾走感のある

イントロが印象的な

「THE FAIRY-FELLER'S 

MASTER STROKE」、
エンディングのピアノでつながる

短くも美しいバラード

「NEVERMORE」の

メドレー仕様の3曲、
さらにわずかなインターバルから

「THE MARCH OF 

THE BLACK QUEEN」と

「FUNNY HOW LOVE IS」

のメドレー、
そしてセカンドシングルとなった

「THE SEVEN SEAS OF RHYE

(輝ける七つの海)」

という息もつかせぬ展開は、
歌い手としてのみならず、

コンポーザーとしての

FREDDIE MERCURYの

芳醇な才能に気づかされる。


クイーンを知ろうとするときには

必聴の名盤。(★★★★★)

(2007.1.26記)

 

この1枚は、いまでも

大好きなアルバムです。

 

SHEER HEART ATTACK

の時にも書きましたが、

当時のクイーンの日本盤は

なぜかアメリカ盤仕様で

作られていたので、

オリジナルのイギリス盤とは

ジャケットが

少し違っています。

 

↓これがイギリス盤です。

タイトル文字が左上に寄っていて、

アメリカ盤に比べて

4人の写真の色調が明るく

切り抜き写真

のようになっていて、

バックの色との差が

はっきりとしていますね。

 

また、タテ開きのジャケット

になっていたので、

いわゆる「帯」をつけた日本盤は、

このように横向きになって、

レコードショップに

並んでいたのでした。

現在はイギリス盤仕様で

統一されているようです。

 

 *過去記事

QUEEN

AT THE BEEB

SHEETKEECKERS

SHEER HEART ATTACK

GEISHA BOYS

FREE IN THE PARK

A DAY AT THE RACES

DUCK SOUP

QUEEN'S first E.P.

NEWS OF THE WORLD

JAZZ

LIVE KILLERS

 

BRIAN MAY

LIVE AT BRIXTON ACADEMY