ヤマハが、

優秀なアマチュアグループの

発掘のために行っていた

コンテストのひとつで、
各地方大会の予選を通過してきた

フォーク、ロック、ジャズコンボの

3部門の精鋭たち
10組10曲の音源が収録されている

実況録音盤(71年発売。

2006年9月CDで復刻)。


前年の第3回大会では、

受賞・入賞を期に、

赤い鳥とジ・オフ?コース

(ジ・オフ・コース)がデビュー、
九州ではかなりの実力派

といわれていた

ザ・フォー・シンガーズは

入賞することもなく、
赤い鳥やオフ・コースの

完成度の高さを

うらやんでいたという。


そこで、新メンバーで

(メンバーを1人入れ替え)、

自作曲「柱時計が十時半」で

フォーク部門の2位に入賞する。


これが創成期のチューリップ

(財津和夫、吉田彰、

末広信幸、宗田慎二)で、

生ギター3本とウッドベースという、

フォークスタイルの4人組で、

まだ全員福岡の大学生であった。


そしてこの入賞を期に

プロデビューのために、

自作曲「私の小さな人生」

を録音するが、
将来への不安から、

末広、宗田両氏が

脱退してしまったため、

地元福岡で、

メンバーをさらに再編成、
フォークグループから

バンド編成のグループへとシフトし、

活動を再開、
72年6月に「魔法の黄色い靴」で

本格的にデビューすることになる。


この回の出演者には、

チューリップ以外に

デビューしたグループはいないが、
当時の若い

アマチュアミュージシャンたちの

熱気が伝わってくる

貴重な音源集であり、
復刻は意義あることだと思う。

(★★★★)」(2006.11.7記)

 

私はチューリップの

ファンですので、

このレコードの存在は

前から知っていたのですが、

たまに見かけても、

円マークのあとに

数字が5つも6つも

並んでいるような値段で

取引されていました。

 

1枚のレコードに

そこまで出費する余裕は

ありませんでしたので、

気長にレコードの再発や

CD化を楽しみにしていたら、

2006年に、

前年の分(第3回)と合わせて

CDで復刻されたので、

すぐに飛びつきました。

 

ここに収録されている

「柱時計が十時半」は、

1971年に発売された

4曲入りの自主製作盤に

スタジオ録音ヴァージョンが

収録されています。

 

元記事に書いてある

「私の小さな人生」の

ジャケット写真がこちらです。

 

「私の小さな人生」は、

ファーストアルバム

(72年6月発売)に

収録されているものとは

別テイクになっています。

 

そしてこの4人が、

この時期のチューリップの

正メンバーでした。

 

このライヴアルバムですが、

残念ながらいまはまた、

入手困難になっている

みたいですね。

 

 *過去記事

第3回全日本ライトミュージック・コンテスト グランプリ1969

財津和夫 二十歳のころの作品たち