読み聞かせの会に入って何年目だっただfろうか。
会報に、当時の会長の絵本紹介に載り早速本屋さんへ行って一目惚れした本です。
もちろん購入しました!
繊細それでいて力強く私に響きました。
ルリユールおじさんを探し当て、本を直してもらう過程をしっかり見届ける少女。
ルリユールおじさんのお仕事と少女の会話が展開されていきます。
先日紹介した『はてしない物語』の丁寧な装丁を思い起こします。
そして少女ソフィアだけの本に仕上がるのです。
大切な本を蘇らせるという素晴らしい手仕事に魅せられたいせひでこさんが、パリにアパートを借りて、工房に通い、手仕事の1つ1つをデッサンされて出来上がった一冊です。
機械化の時代に入り、装本の60工程を全て手仕事でできる職人さんは今や一桁になってしまったようです。
日本にはない文化ですね。
その工房では窓ガラスの小さな紙片にこんな言葉が書かれていたそうです。
「私はルリユール。いかなる商業的な本も売らない、買わない」
仕事に誇りを持った製本職人さんからのメッセージです。
あなたにもこの絵本が届いたら嬉しいです。
お気に入りの本を大切にすること、それは自分を大切にすることにつながりますね。
ではまた。