きれいに区画整理されてビルが立ち並ぶ新横浜駅西口から駅構内の小さな連絡路を行き篠原口に出るといきなりガード下風の居酒屋があり、その先は狭い一方通行の道が一本あるだけの完全に住宅地。すぐに高台になっている。
駅の出口の反対側がここまで極端に異なる駅前は日本全国でもそんなには無いだろう。
すぐに丘陵がある故に発展に極端な差が生まれたのだろう。
こちら側に来た理由はサッカー試合帰りで混み合う新横浜駅を避けて隣駅の菊名に歩いて行くのと、その途上にある2つの城跡を巡るため。
事前に調べたら新横浜周辺に2つの城があるのがわかった。
まず一つ目を目指して、先程の駅前?の狭い道を行く。本当に狭い上に車の通行量も割と多いから歩き辛い。
そしてその道から一区画くらい横を新幹線が並走するというシュールな光景。
篠原城跡
少し歩くと道沿いに正覚院が現れる。
間もなく夏至だから19時近いけどまだ明るい。でもさすがにお寺は閉まっているだろう。
道からすぐに丘陵への登り坂。
坂道沿いにお寺の入口があるが、まだ入れたからちょっとだけお邪魔。
本堂裏手辺りが篠原城の主郭だった辺り。
そしていったん道に戻り、正覚院先の小道に入る。
車は入れない小さな道、登っていく道の右側はフェンスで囲われている。
このフェンスの向こうが篠原城跡。
フェンスで覆われているのは篠原城の遺構保存のため。
少し先に篠原城の案内板があった。
少し先の延命地蔵尊。
今度は近くの大豆戸城を目指す。
こうやって地図で見ると新幹線を境に街の雰囲気が大きく変わるのがわかる。
大豆戸城
菊名に向かう道から階段の道で丘陵に登る。これが結構長くてなかなかハード。住宅街だからこの辺りに住んでる人にはこの登り下りも日常という事か?
すぐ先は新横浜プリンスホテルが見えたりするがこちら側とのギャップが大きい。
そして登った先の尾根道を少し行く。
スマホで大豆戸城で検索されると表示されるのがこの辺り。
全く遺構も痕跡も無い、宅地化が進んで開発されきっている。
なかなかの高台にいる事がわかる。
そして尾根道の反対側の階段を下る。
その先にあるのが八杉神社。
ここにあった八王子神社と先程篠原城の延命地蔵の近くにあった杉山神社が合祀されてココ八杉神社になった。
この神社の並び位に城主小幡氏の居館があったという。
道に出るところに石橋があり、思わず川跡か?と反応してしまうが、神社の前の石橋は俗世界と神域の境界の意味があるから必ずしも川にかけられた橋とは限らない。
道沿いに少し行くと本乗寺。
こちらも城主小幡氏縁の寺院。
さすがに日が長くなったとはいえ19時半も過ぎればもう夜中。お寺も入れるわけはないので門前まで。
寺院に狛犬があるのは珍しい。
今回巡った篠原城と大豆戸城は近くの小机城の支城なのだろう。
小机城の方はなかなかしっかりと保存公開されている。(2020年7月29日に来訪してますのでブログ記事ご参照ください)
そして本乗寺から程なく菊名駅へたどり着きました。
帰りに以前も寄った事のある松壱家へ。
特製。1090円。
そして帰りは菊名から東急線で帰りました。