異教徒と異端について追考。
異教とは自分の所属する宗教コミュニティ以外の宗教全てをあらわす。
一方、異端とは自分の所属する宗教において教条的に似て非なるものを指す。
「悪魔崇拝」はキリスト教異端である。悪魔崇拝という異端の最たる特徴は「反キリスト」という側面でクリスチャンなのである。
ときに「悪魔崇拝」の崇敬の対象の悪魔は元は古き神である。なので、この神々を崇敬するのは異教にあたり、本来はクリスチャンの敵にならない。
しかし異教の神々を「反キリスト」の悪魔として崇敬するとキリスト教異端の「悪魔崇拝」になる。
ちなみに異教の神々でも「邪教」は存在するが、「邪教」は「悪魔崇拝」ではない。
さて先ほどのデヴィッド・ボウイとガガを引き合いに出す。両者はアレスター・クロウリーという共通項がある。
クロウリーは「テレマ教」を説いた。故に彼は異教徒である。
クロウリーの「テレマ教」を反キリストに利用するのは悪魔崇拝者である。
翻って、クロウリーの「テレマ教」を崇敬する人は異教徒である。
異教と異端は分けて考えなければならない。