スピーカーケーブル用のケーブルクランプを作ってみた | No Youtube Music, no life

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スピーカーケーブルの振動対策用にケーブルクランプを作ってみた。

スピーカーケーブルは床に這わせると床からスピーカーの振動が伝わってしまう。
そのため、床から浮かせるインシュレーターを入れてできるかぎり床との接触を減らして振動を低減させるのが一般的かと思う。

しかし、ケーブルを浮かせることで空中にブラブラしているのも気になる。
空中からも音波は伝わる。
床から伝わる縦振動と空中でのケーブル横揺れの両方をしっかり抑えたい。

世の中にあるケーブルインシュレーターはそもそもケーブルを上から乗せるものだからケーブルの横揺れには弱いんじゃないだろうか。


床からの振動は、自分が動いてなくても地面が動くわけだから免震構造的な仕組みが欲しい。
空中でのケーブルの揺れに対してはケーブル側面を両側から挟んでケーブルの振動を吸収、減衰させたい。


この用途だと、実は100円ショップで売っている厚み3~5mmの耐震ジェルマットがシンプルな割にけっこう理想的なのではと思っている。



この厚みと柔らかさは地面からの細かな振動に対する免振的な役割に向いていると思う。
粘着性があるからそれほど重量のないケーブルの揺れを抑えて減衰させる能力もそこそこあると思う。

実際にこれまで耐震ジェルマットをこの用途で使ってきて、シースが貧弱な細い軽いケーブルほど明らかに音が良くなる。

ただ、このジェルマット、1つ難点が・・・
しばらく使っていると埃(ほこり)が付きまくって汚い。埃で振動減衰能力は落ちなくても、とにかく見た目がよろしくない。


ということで、耐震ジェルマットインシュレーターの代替の仕組みを用意してみた。
といっても一から作りたくないので、世の中にあるものを組み合わせてお手軽に。

仕組みのメインは彫刻用の木製クランプ(万力)。

なんとちょうどいい形だこと。Amazonで9個入りが4千円強だった

ケーブルをサンドする部分には厚み1mmのハネナイトシート(非粘着)薄手の両面テープで貼り付けて振動減衰。


クランプと床との接触面には厚み3mmの耐震ジェルマット(やっぱり使うんかい)で免振。あまり目に触れないところなのでw


ケーブルを挟んで設置したところ。

ケーブルを挟むときの力加減はハネナイトが振動減衰に必要な弾性を削がないように、なるべくソフトにするよう気を付けた。


さて、使ってみた感想は・・・
いい~。音の雑味が取れる感じ。ケーブル床置きと明らかに違う。使ってるのが細いケーブルだから余計そうなんだろうな。

効果はジェルマットを単独でインシュレーターとして使ったのと変わらんだろうなー、と思ってたけど、なんとそれより少しいいかも。

ほんのわずかだけど、ジェルマットインシュレーターに比べて、音のきめ細かさをさらに感じるし、立体感が明確な曲だとより楽器の位置が定まる。なんか気持ちいい。

免振部分はジェルマットインシュレーターと同じだから、やっぱりケーブルをハネナイトでサンドしたのがよかったか。

なお、このケーブルクランプも最初の数時間はもっさりした音が出てきて失敗作かと思った。どこにエージングが必要なんだろう・・・

ちなみに、写真のケーブルにところどころポコポコ太く巻き付いているものはセラミックチューブ。

オーディオ用ではないけど、配線の絶縁や耐熱用に使われるものらしい。
絶縁用にスピーカーケーブルをチューブに通してみた。