セラミックスインシュレータを使ってみた | No Youtube Music, no life

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ぼくは冷たいクールな音が好みなので、これまで金属製スピーカースタンドにスピーカーを直接乗せて使ってきた。

スピーカーはDIATONE DS-1000Z、スピーカースタンドはTAOC 300DH。
この鋳鉄スピーカースタンドは傑作だと思う。
 

ただ、最近は若干の金属的な響きが気になるようになりスピーカーとスタンドの間に咬ますインシュレータを探していた。

たまたまこれ↓を見て、販売サイトを探したらお試ししやすい値段だったので即ポチ。

インシュレータの素材となっているファインセラミックスはかなり硬いらしいから、金属製に匹敵する定位の良さが期待できる。
一方でセラミックスには金属のような弾性がないので、金属っぽい響きは出なくなるはず。


届いた商品は丁寧なパッケージ。インシュレータ同士の擦れや破損を防止するために、パッケージ中央のインシュレータには緩衝材をつけてくれている。



外径2.1cm・厚み約1cmの円筒形、8個セット。



商品説明には中小型ブックシェルフ用とあったけど、大き目のぼくのスピーカー(1台31kg、インシュレータ1個当たり8kgほどの加重)でも割れずに乗せられた。


インシュレータを使ってみた結果。

狙い通り、鋭い定位が得られ金属っぽい響きもなくなった。音場や立体感はこれまで通りそのまま失われず維持できている。

木や金属、石など(石製は使ったことないけど)それぞれにある素材らしい響きがセラミックスだと感じられない。
響きというもの自体がかなり抑えられているのがセラミックスならではの素材らしさ、ということか。

言わば、スピーカーを丸裸にしたような音。

スピーカースタンドはスピーカーの一部だとも言われることがあるけど、それとは真逆のアプローチな気がする。

スピーカーの音に何も足さず、何も引かない。邪魔しない部屋の一部になるから、あとはスピーカーがんばれや、という印象。

スピーカースタンドに頼っていたスピーカーには辛いかもしれない。


具体的なところでは、女性ボーカルのリアルさが増した。ほんの少し。

エレクトロ系の音は響きがない分、総じて濁りが減ってクリアに聴こえる。これもいい。

低音は迫力が増して予想外に嬉しい。これは素材というよりインシュレータの形状に依るところもあるのかな。

ギターはアコースティックもエレキもインシュレータがないほうがやや綺麗に聴こえる。ここは残念。これは金属製のスピーカースタンドの響きが弦の音と相性がよかった、ということなんだろうと思う。

元々硬い金属製のスピーカースタンドだったからなのか、インシュレータを入れた効果はわずかだけど、ぼくの環境にはマッチしていて全体ではいい変化だったので、しばらくこの構成で楽しんでみることにした。

逆方向の、スピーカーの音に積極的にかかわろうとするインシュレータも気になる。そのうち使ってみたい。