オールドタイマー・スピーカーを鳴らせるアンプを投入 | No Youtube Music, no life

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ラックスマンの2011年製プリメインアンプ L-509u を入手した。最近導入した往年の名スピーカー DIATONE DS-1000Z の実力を発揮してくれるアンプが欲しかった。

ショップでDENONのミドルクラスアンプ, アキュフェーズとラックスマンの最新エントリーアンプの聴き比べをさせてもらって、ぼくの好みの音のアンプメーカーはラックスマンであることがわかった。はっきりすっきりクリアでクールな音。

しかし、ショップで試聴させてもらったラックスマン機は、比較して一番ではあったのだけど、ペアで100万オーバーのスピーカーとの組み合わせで聴かせてもらったにもかかわらずどこかが物足りない印象だった。

 

試聴時のスピーカーが好みの音のタイプでなかったのだろうか。それともスピーカーが気難しくて鳴らしきれなかったのだろうか。DS-1000Zを充分鳴らせるだろうか。

ぼくはネットでの音の評価を参考にしながらラックスマンのAB級方式の中古アンプを探すことにした。

 

ネットで当時のプリメインアンプ最上位クラスとされる L-509u を見つけて、安い額ではなかったけど(というかなけなしの予算の限界)、試聴のしようもないので、音の期待はネット情報頼みでえいっと購入してしまった。

アナログ技術はデジタルと違ってそうそう進化するもんじゃない、とぼくは自分を納得させながら、スピーカーもアンプもアップグレードと共にどんどん機器の年代が古くなるスパイラルに突入したようだ(笑)。

L-509u をつないで DS-1000Z から音を出してみた。

これまでのアンプ CXA80 のときとは段違いの音が DS-1000Z から出てきて心が震える。そらそうか。製品発売時の実勢価格でたぶん L-509u は CXA80 の4倍くらいの価格差だから。


ひとつひとつの音がはっきり聴こえてきて、うるさめの楽曲なのに音が澄みわたっている。

クールだけど、ささくれ立っている感じはなくきめが細かくて艶を感じる。
 

低音の押し出しは強力、締りもある。低音の押し出しが強すぎるときがあって、リスニング環境周辺で低音を吸収する必要があるのかもしれない。

ぼくはグリッチホップというジャンルのエレクトロな楽曲もよく聴くのだけれど、このジャンルの曲はグリッチ音という電気的なノイズをモチーフとした効果音がふんだんに登場する。

 

例えば、バリバリ、ギューン、といったような音。驚いたのは、このグリッチ音すら L-509uを通すと美しく整って聴こえてきたこと。すご。

このアンプの音の心地良さは、ぼくにとってはこの選択が間違いなかったのだと思わせてくれる。時間が許す限りずっと聴いていたくなる。

アンプが音を左右する大きなファクタであることを実感すると同時に、DS-1000Z はやはり表現力の高いスピーカーであることもわかった。


これから聴きこんで不足を感じるようになるまでは、しばらくはこのまま純粋に出てくる音を楽しむぞっと。

L-509u 利用の最大の課題はデラックスな筐体サイズでも重量級の重さでも発熱量でもなく、リモコンレス。

 

マイコン制御を排除したボリュームの機構がメーカーの当時の音へのこだわりポイントのようだけど、ぼくのリスクニングのメインの音源はPCなので、ボリューム微調整はさっそくメーカーこだわりポイントを回避してPC側のボリュームでやるようになってしまった。

ちなみに、L-509u の設置が終わって最初の音だしの印象は、DS-1000Z の設置時と同じく、え、、、こんな音?と感じるひどい音だった。数時間鳴らして本調子が出るようになった。


接続したケーブルのアンプ側接続端子がしばらく使われてなかったのだろうか。それとも、配達が寒い日だったので配送時にアンプ本体が冷え切っていたからなのだろうか。

 

中古機器なので、エージングと言うのは違うかもしれないが、いずれの理由にせよ中古であっても機器設置時は慣らし運転が必要なようだ。

ベテラン投手もマウンドに上がる前にブルペンで肩慣らしするようなもんだろうか。