DIATONE好きのスピーカーアップグレード | No Youtube Music, no life

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ぼくのオーディオシステムのコアとなっていたスピーカー、DIATONE DS-800Zを上位機の DS-1000Zに入れ替えた。

このタイミングで入れ替えたのは、DS-800Zをメインとしたスピーカーセッティング、各種ケーブル類の入れ替えや振動対策が進んで心地いい音が出るようになってきたから。セッティングやケーブル交換などで音の変わり方がなんとなくわかってきて、それと同時にいくら周辺をチューンしても変わらない DS-800Zの素性の部分も見えてきたように思うから。

DS-1000Zを選んだのは、DS-800Zとサイズや重量が近く同じ3way密閉式の上位機だから物理的特性も近く、スピーカー本体を入れ替えてもこれまでのスピーカーセッティングや各所の調整が有効に働いて、入れ替えるだけで DS-800Zを上回る音が聴けるのでは、と思ったから。DS-1000Zの音を聞いたことはなかったけど、いくつかのレビュー記事からすると、発売から30年ほど経った現代でも評価が高く、ぼくの好みの音のようだったから。そして、DS-800Zを上回る音を、格安で手に入れられるから。

しかし、DS-1000Zをちゃんと鳴らすにはアンプの制動力が必要で、DS-800Zよりさらに「鳴らす相手を選ぶ」傾向が強そうなことも理解しているので、アンプがいまのCXA80のまま入れ替えるだけでどんな音が出てくるのか、予想がつかなかった。

さて、どうなったか。

一番懸念していた低音域。ウーファーがDS-800Zより3cm小さい(27cm)ので、DS-800Zよりさらに低域が出なくなると予想していたんだけど、逆だった。DS-800Zより出ている。低音域でも下のほうではなく、上のほうだと思う。DS-800Zでこの音域が弱かったのはスピーカーの特性だったのか。低音域全体がバランスよく出るようになって心地いい。しかし、少しピントが甘い気もする。DS-800Zのほうが密閉型らしい締りがあった。ほんの少しだけど。アンプの制動力が足りないんだろか。

中音域。DS-800Zのような音場の広がりが最初まるで無かった。しばらく聴いた後、もしやと思いスピーカーの内振りの角度を少しだけ緩めてみたら音場が広がった。適した内振り角がDS-800Zと違うのは、DS-1000Zのスコーカーは皿をひっくり返したようなドーム型でDS-800Zのすり鉢状とはでっこみ引っ込みが逆なのが影響しているのかもしれない。

中音域全体は DS-800Zより解像度が高く、さすが上位機らしく整っている感じがして上品。そのぶん、DS-800Zのような解放感がない気はする。

期待していた高音域。ややつぶれ気味に聴こえるときがある。とくにハイハットシンバル。これはもしや、音源が悪いとそのまま出てしまうのか、DACの力不足が見えてしまっているのか。DS-1000Zならもっと繊細に鳴ってほしい気がする。

全体では、DS-800Zより音域全体のバランスがよくなり解像度も上がって上位機に入れ替えたことを実感する。音楽を聴く心地よさが増していて、入れ替えて大正解だった。

DS-800Z時代から続投しているアンプ CXA80は気難しい相手にも予想よりよく頑張ってくれていて、中々優秀なのでは。ただ、きっとDS-1000Zの本領が発揮できているわけでもないのだろうとも感じる。アンプをちょっといいものに入れ替えたらどうなるんだろう。どんな素敵な音が鳴るんだろう。アンプも入れ替えたい気持ちがむくむくと湧いてきた。

ところで、今回、設置直後のDS-1000Zから出てくる音の第一印象は、え、、、こんな音?と思うくらいひどかった。しかし、翌日以降、先に書いたような音の印象に変わった。30年ほど年期の入ったスピーカーなので、まさかエージングは必要ないだろうと思っていたけど、どうやらスピーカーとスピーカーケーブルの接触点が変わったことによる局所的なケーブルのエージングが発生してたみたい。思い返してみるといまのスピーカーケーブルTSUNAMI NIGO V2を導入したときも翌日、音の印象が変わってた。