※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
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…なんで五位堂CEOがこんな所に___
コトンッ
[お待たせ致しました、四ツ家様。]
〈うん、ありがとう佐々倉。〉
っ……
もう1人は四ツ家の人間かよ……
まさか国内有数で五家とまで呼ばれている家の内2つの家の人間とここで会うとは……
ヤバい…な。
妙に緊張してしまう…
〔いつまでそこに立っているつもりだ?〕
《!》
〈でも岳さん?もしかしておそれ多いと岳さんの隣には座れないんでは?〉
〔じゃあ伊吹の隣に座ればいいんじゃないのか?〕
〈…私なら問題ないと?〉
〔伊吹は人を寄せ付けないような顔してないし…〕
〈……岳さん。それご自分で言います?〉
〔…その通りだろ?〕
〈…ハァ。彼は小動物ではないので考える頭があります。
ですから“避けて座らない”なんて愚かな選択はするはずありません。
…ですよね?そこの貴方。〉
《っ、はい。お隣失礼してもよろしいでしょうか?》
〔…そっちが問題ないのなら。〕
サッ
《一切問題ありません。失礼します。》
〈ほら、馬鹿じゃない。
岳さんももうつまらないことは言わないで下さいよ。〉
〔…分かったって。〕
〈それならいいです。……というか、そこの貴方。えっと…何でしたっけ?〉
《あ、名乗らずにすみません。俺の名前は__ 》
〔櫻島 翔奏。〕
《っ……まさか御存じだとは……》
〔聞いてあるからな。〕
“聞いてある”…?
〈あれ?岳さんは知ってたんですか?〉
〔ああ。代理になった以上情報は貰ってるからな。〕
〈え?私貰ってませんけど?酷くないですか?〉
〔……頼まれたのは俺で伊吹は勝手に付いてきたから…じゃん?〕
〈あ、ああ~。〉
“代理”、“頼まれた”……
五家の五位堂に頼める人なんて……限られてるよな?
〈じゃあ改めて確認しなくてもやっぱり彼があの智景ちゃんの恋人で間違いないんですか?〉
〔ああ、そう聞いてる。〕
〈…へぇ~。あの智景ちゃんが選んだのがこの彼ねぇ?〉
値踏み…
されているようなそんな視線だ……
《…智景と面識があるんですね。》
〈は?そりゃあるでしょ。〉
〔そうだな。Leggieroでもあるしここでも何度か会ってるな。〕
〈ですね。
あれ?智景ちゃんをこの岳さんの店に紹介したのって誰でしたっけ?
海寧?陸都さん?〉
〔いや、話を持ってきたのは櫻木の次期当主だな。〕
〈ああ、あの人か。
でも智景ちゃんはよく提案を受け入れましたよね?
ある意味、櫻木も智景ちゃんに酷い事してますよね?〉
〔櫻木が言ったから決めたとかじゃないだろうな。〕
〈…ああ、そういう事ですか。〉
〔ああ。〕
…物凄く気になる話を……
櫻木…?
ここでその名が出るとは……
しかも智景をこの店に紹介したとか………いや、どういう経緯でそうなったかは後で智景に聞けばいい。
それよりも先ず気になったのが……ここって五位堂さんの店だったのかよ……
良かった…
“こんな所”とか口に出して言わなくて……
〔取り敢えずこの話しはどうでもいいだろう。
俺が今日代理で話をしにきたのはその事じゃないはずだ。
そして櫻島が最近調べていたのも違う事なんだろう?〕
《っ、はい…
何故御存じだとか気になる事は多々ありますが、俺が調べていたのは藤田 侑という男についてです。
だから今日俺はここに来ました。》
〔そうだ。
そして俺もそいつの事を話すように頼まれてここにいる。〕
《…教えて頂けますか?》
〔お前が探り続けている藤田 侑が大学を除籍された理由は勿論、大嶌 智景に対して行った事が倫理に反すると判断された為だ。
そしてそうなるように動いたのは、一ノ護 海寧だ。〕
《!》