※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
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カッチ カッチ カッチ__
{さあ着いたよ。}
『長世副社長、送って頂きありがとうございました。』
{事務所前じゃなくてごめんね。}
『あ、いいえ…副社長に送って頂いたなんて分かると皆さんに質問攻めにあいそうですからここで降ろしてもらえて嬉しいです…』
{だと思ったんだよね。良かった。}
『はい……ガチャ…それでは__ 』
{大隈君。}
『あ、はい?』
{さっき言った事忘れないで。
あいつはもう絶対に大隈君に近づかない。
だから事務所だろうと自宅だろうと、勿論通り道も何も心配いらないから。}
『…はい。…本当にありがとうございます。』
{うちの大事な社員を守るのは当然だよ。}
『…長世副社長……』
{これから仕事だというのに引き止めて悪かったね。
姫乃社長のお宅だったね?頑張って。}
『はい、ありがとうございます。』
他の事を考えていて出されたお茶やお茶菓子に手をつけずにいた僕…
そんな僕を見かねてか、松丘社長はもう帰っていいと言ってくれて長世副社長がこうして事務所の近くまで送ってくれた……
失礼な態度をしちゃってたのに、長世副社長は車の中で優しく僕に話しかけてくれた。
”安心して“と何度も……
そんな風にただの社員を気づかってくれる社長と副社長がいる会社…
何度も問題を起こしちゃう僕を雇い続けてくれる会社…
そんな会社に恩を返せるとしたら真面目に働く事しかないと思っていたのに…
……話し合う…か…。
『………』
パンッ!
ううん、ダメダメ!
今から仕事なんだからそっちに集中しなきゃ。
集中…
そして、平常心。
よし。
スタスタスタ__
事務所で作業用の制服に着替え準備を終わらせた僕は、姫乃さんのお宅に向かった。
ありがたい事に僕を信用していからと姫乃さんからお預かりしている鍵を使ってお家にお邪魔した僕。
いつも必ず入る前にインターフォンを鳴らしてから鍵を開けるようにしている。
そして入る時も”失礼します“と声をかける。
今日の日中お2人はいないと事前に聞いていたから返事がかえってくる事はないと思って中に入った僕…
だけど……
〖…あの…どうも…。〗
『ビクッ!?』
…え、えっ!?人がいたの!?
……って、あれ?
この子は確か暁翔君の恋人の……
『こんにちは。智夜君…でしたよね?』
〖はい…。〗
うん、名前当たっててよかった。
でも……
『…お1人ですか?』
〖ぁっ…えっと……モジモジ……//////〗
んん?
どうしたのかな…?