※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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ズルズル
「ハァァ。…駄目だ、俺はもう胸が痛ぇ……」



{俺は自分の手が真っ黒なんだって思いしらされてますよ…}




「……長世はそうだよな?」



{…俺を副社長にしている時点で人の事言えませんからね?}



「…まあ、それもそうか。
ってか、那智がおかしいんだよな?それとも何か?
こういうピュアな奴しか保育士になれねぇのか?」



{…確かに。純真な子供を相手にするんですからそうかもしれませんね。}


















…保育士…?















『あの…保育士は国家試験を受けたり学校で勉強すれば誰でも__ 』



「そういう事じゃねぇんだわ!」
{そういうのを聞きたい訳じゃないんだよ…}















あれ?違うの…?

















ガシガシ
「あー、もうこれどうすりゃいいんだ!?」



{頑張って下さい。}



「代われよ!」



{俺の言葉じゃ汚しそうだから嫌です。}



「っ!……否定できねぇ…それなら俺の方がまだましか。」



{…言いますね?}



「でもなあ…
那智の言う事は間違っちゃいないんだよな…
クソ真面目で会社の利益なんかも考えてくれてよぉ…」



{確かにお手本みたいな社員ですよね。ありがたい。}



「長世拝むな!その真面目さに今は困ってんだろうが!」



{じゃあ規則変えます?
社長なんだからできますけど?}



「…お前、それでこの那智が納得すると思うか?」



{……}



「……黙んな。なんか言え。」



{…仕方ないですね。じゃあこういうのはどうですか?}



「あん?」





コソコソ…

















…あぁ…僕の発言でお2人を困らせてしまってる……





こんなに悩んでる松丘社長を見た事がない…


僕、嘘はついてないけど、櫻坂さんを意識しちゃうとか恥ずかしい事を言ったからとうとう呆れられちゃって言葉が出ない…とかなのかな…?















バジッ!
「よし!決めたぞ那智!」



『は、はい!』



「会社としてはお前の意見を尊重しようと思う。」



『っ、ありがとうござい__ 』



「しかし条件がある。」



『…条件…ですか?』



「そうだ。
その条件とは櫻坂家の3人全員が那智が辞める事に納得したならこっちも認めてやる。」



『えっ……』















皆が…納得……














「お前は何も話さないで辞めるつもりだったのか?」



『い、いいえ…そんな事は思ってませんでしたけど……』



「じゃあ、会社の決定だからとでも言って納得させるつもりだったか?」



『!』



「なあ、那智。それはズルいよな?
特にお前に懐いている双子は…どう思うんだろうな?」



『っ!』

















和臣君と潤己君は……もしかしたら……


















「悲しまないなんて事はないって接しているお前なら分かるんじゃねぇのか?」



『……』



「だからちゃんと話しをする事が条件だ。
3人が納得してお前を送り出すならこっちも認めてやるし、お前の代わりになりそうな人材を提示してやる。
いいな、那智?」



『……は…い……分かりました…』



「よーし。じゃあこの話しは終わりだ。
長世、茶!なんか甘い物も持ってこい!」



{それはお手伝いさんに__ }



「だからお前が言いに行ってこい。」



{…人使い荒いですよね、全く。}



「俺に丸投げした奴への報いだ。」



{はいはい。分かりましたよ。}



「おら、早く行け。」



スッ
{はいはい。}





















松丘社長と長世副社長はまだ何か話してた…



だけど僕はそんな2人の声が聞こえないくらい、さっき社長に言われた事について考えていた……













「その条件とは櫻坂家の3人全員が那智が辞める事に納得したならこっちも認めてやる。」













だけど……


どうしても2人の泣いている姿が頭の中に浮かんできてしまう……











僕…社長に分かったとは言ったけどそんな事……本当にできるかな…?