※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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恥ずかしかったけど会社でまた働けると分かったから、櫻坂さんのお家にいけない理由はちゃんと言わないといけないと思って…言ったけど……















「……」
{……}













シーン…






…ど、どうしよう?



松丘社長は腕を額に乗せて天井を見上げているし、長世副社長は両手で顔を隠し下を向いている状態…







やっぱり規則に反した事に怒って……いや、呆れられたのかな…?



さっきクビにはしないって言ってもらえたけど、撤回…なんて事になったり___

















「ハァァァ……」



『ビクッ!』



「……長世。これ…どうするよ?」



{…どうしましょうかね。}



『っ!』














やっぱり撤回され__














「いや、俺は嬉しいんだよ。
あの那智が人を好きになったとか聞けて……予想もしてなかった事だから驚きはしたが、あの那智が…クッ、俺は嬉しい…」



{ええ、確かにそうですね。
でも面倒なので泣かないで下さい。}



「バカお前、あの那智だぞ?
前の職場で色々あったから俺はもうこんな日は来ないと思ってたっつうの!」



{…お父さんですか。}



「社長だ!」



{あー、そうですね。はいはい。}
















…あれ…?


今、嬉しいって___
















{で、そんなお父さん化した社長はどうされるんですか?}



「あー、それな…。
規則…規則かぁ……ハァ……」



{確かにありますからね。
トラブルを避ける為にって決めたやつが。}



「誰だよ!んな事決めてんのは!」



{社長ですが?}



「……」



{……}



「ハァァァ……そうなんだよな。俺なんだよな。」



{ええ。だから社長に責任があります。
ですのでお任せします。はい、どうぞ。}



「……丸投げかよ。」



{俺は”副社長“ですから。}



「お前はこういう時だけ……いや、まあそうだよな。
よし!那智!」



『は、はい社長……』



「そんなもんは気にすんな!」



『……え?』



「確かに個人宅に行く奴等にはそういう会社の方針は言ってある。
が、しかしだ!
それはあくまで”注意しろ“っていう意味なんだ。
トラブルになったら大変だろ?」



『トラブル……』



「相手に家族がいるのに好意を持ったり持たれたり…
それで訴えられるなんて事になったら、痛い目みるだけじゃ済まないだろ?」



『!』



「だがな、那智。
これはトラブルにならなければ別に気にする必要なんてないんだ。」



『……え?』



「中には依頼でいった家の息子…あ、独身な?
そいつといい感じになって寿退社した奴もいるんだからな。」



『…そう……なんですか…?』



「おう、そうだぞ。
不倫だなんだのは俺達も絶対に許さねぇ。
依頼主の家庭を壊すような事態になったらそこは俺達も心を鬼にして辞めさせるがな。」




『っ!』



「だから…な?これで分かっただろ?
お前はそんなくだらねぇ規則を守る必要は__ 」



『でも僕……女性じゃないので寿退社とかできません…』



「!」



『それに……僕、櫻坂さんの家庭を壊すかもしれません……』



「はあぁ?お前がか?そんなのあり得ねぇだろ!」



『…でも……もし櫻坂さんと…その真剣にお付き合いできる事になったとして……この先、和臣君と潤己君が”お母さん“がほしいと言わないとは限らないじゃないですか…?』



「!」



『…そうなった時に……僕の存在が櫻坂さんを悩ませる原因になってはいけないと思うんです……
櫻坂さんには2人の事を1番に考えて欲しいので……』



「…お前…だからって__ 」



{じゃあ大隈君は来るかも分からない未来を気にして今の自分の気持ちに嘘をつくの?}



『…違い…ます……
嘘をつきたくないから…もう会わないようにした方がいいと思ったんです……それに……』



{なに?}



『僕……このまま続けたら仕事に支障をきたしてしまうと思います……』



{…それはどういう事?}



『っ、だって!
…だって……好きな人のお家にいるんです……
その人の好きな物を作ったり、帰りが遅いと心配したり……ついつい目で追っちゃったり……
きっと僕、そんな事をしちゃって今まで通りの仕事なんて出来ないと思うんです!
だから…会社の評判を落とさない為にも違う方に行ってもらった方がいいと思って……』



「ぐはっ!」
{分かっていたけど……}



『?』



「真面目か!ってか那智が那智すぎる!!」
{ピュア過ぎて自分が汚く感じる…よ……}


















…………え?