※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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その方がいいと思った…。


大隈君に乱暴した奴を逃がしてしまったから、あの家にまた来る事だって考えられる。






大隈君だってその事は気にならないはずない…




無意識に腕を触ってしまうのもそういう事だろうし…














だから大隈君には安心できる家に来て……いや、半分以上は俺がそうして欲しいと思ったんだ。




1人で危険が待つかもしれない家に帰すなんてできない…

また怪我なんて絶対にしてほしくない…









大隈君が俺をどう思っているか知っているけど、俺は……俺の好きな人を守りたいから……










だから一緒に暮らそうと誘ったんだけど大隈君の返事は……

















『…すみません。それはできません。』
















だった…。






心配という言葉の中に隠した俺の気持ちが見破られたのかと思った…


それが要らぬお世話だと拒否されたのかと思った…









でも、違った。


大隈君が“できない”と言ったのは会社の規定があるからだった。






契約主の家で暮らすなんて無理な話し……と、いうのはよく考えればそうだよな…







……ただ俺は、それを聞いて良かったと少し思ってしまった。


俺が拒否された訳じゃないんだって……









だけど……

















《…じゃあ、あの家に戻るの?》



『それは……取り敢えず明日事務所に行きます…今日の事も言わなきゃいけないと思うので…』



《……》



『…そこで…たぶんですが社長から何か指示があると思うのでそれに従います。』



《…そう……》



『はい……』



《明日は___ 》



















“家に帰ってこれそう?”……そう、思わず言いそうになってしまった…






ダメだな…


社長の指示に従うと今聞いたばかりなのに、自分の気持ちを押し付けようとするなんて…


















《…ううん。明日そこまで一緒に行こうか?》



『あ、いえ大丈夫です。
明日も仕事があるので事務所に早めに行こうと思っているので。』



《仕事!?あんな事があったのに!?》



『僕の事情は関係ありません。仕事…ですから。』















仕事だから仕方ない……分からない訳じゃないけど……でも……

















『それに、今日は皆さんに沢山元気をもらえたので明日も頑張れそうです。
本当にありがとうございます。』



《っ……そう…それは…良かった……》

















良かったなんて思ってないけど、そう言うしかなかった……
















お茶を飲んだ後、自分は最後でいいと大隈君に言われ先にお風呂に入った俺。



並べた布団に横になり双子の寝息を聞いていると程なくして大隈君もこっちに来た。







カサッ…


双子の布団を直している音がする…




俺は目をつむってそんな音だけを聞いていた…











それからどの位たったのか…





俺は横を向き大隈君の方を見た…






大隈君は眠れているんだろうか?











《…………》











……動かない…という事は眠れている?











スッ…


俺は双子の上から腕を伸ばし、そこにあった大隈君の手に自分の手を重ねその手を握った…。











……ソッ…










そして……





今だけでも大隈君が安心してゆっくり休めますように……と願った……