※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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ジャー  ……キュ


『……え?…雷?』



〈うん。ごろごろちてたの。〉



『…だから家に来てくれたの?』



〔しょうだよ!くましゃんこわいこわいでしょ?〕



















あ、前に雷が怖いって話しをしたから……















スッ
《雷が鳴ってるから大隈君の所に行って、怖くないように歌?をうたうんだって2人が言うからんだよね。
だからどうしても行かないといけないって……はい、タオルで手を拭いて。》



〈〔はーい。〕〉

















歌ってあの歌かな…






そっか…


僕が怖がっているかもしれないって2人が思ってくれたから、櫻坂さんはここに来てくれたんだね…
















《…でも、雷なんて俺には聞こえなかったんだよね。
潤己達は聞こえたって言うからそうなんだろうけど…》

















…確かに、僕も雷の音は聞いていないかも。



事務所の方でも、こっちでも雨は降ってたけど……








2人にだけ聞こえる雷とか…?




ううん、そんな事ある訳ないよね。





















フキフキ…



パッ!
〈くましゃん どうでしゅか?〉
〔ばいきんしゃん ばいばいちてましゅか?〕



『…フフ。はい、手洗い上手にできました。』



〈♪〉
〔♪〕



タタッ

『!』



ギュゥ
〈くましゃん!もうこわくないでしゅよ!〉
〔じゅんたちがきたかりゃね!〕



『っ!…フフ……ギュ…うん、ありがとう2人とも…』



〈ヘヘヘ♪〉
〔キャハ♪〕
















本当に2人には助けられたよ…














〈…ありぇ?くましゃんのおてて……〉
〔たいへん!いたいいたいになってりゅ!〕



『ハッ!…あ、これは__ 』



クルッ
〈しょうどくしなきゃでしゅ!〉
〔ばんしょうこうもでしゅ!〕



《…え?お、俺?》



〈しょうでしゅ!〉
〔ほかにいないでしゅ!〕



《お、おう…分かった。》



『あ、櫻坂さん。僕、自分で__ 』



ギュ!
〈だめでしゅ!〉
〔びょうにんはおとなちくしなきゃなんでしゅ!〕



『え、えぇ…僕、病人じゃないんだけど……』



《あー、仕方ないよ大隈君。
きっとその2人は何がなんでも離れないと思うし。》


















確かに両脇からがっちり押さえられてるけど……















《消毒液と絆創膏ってあるかな?》



『え?あ、はい。今、準備を__ 』



〈〔だめでしゅ!〕〉



『!』



《ハハ。場所教えてくれる?》



『…すみません。えっと救急箱の場所は__ 』




















和臣君と潤己君が離れないまま、櫻坂さんからの治療を受ける僕…


ジーと見られてるからなのか、“緊張する”と言いながら櫻坂さんは僕の手に絆創膏を貼ってくれた。










擦れた所が絆創膏で見えなくなると、2人は納得してくれたみたいで “良かった” と言って笑ってくれた。




そんな2人の為に僕はジュースでも出そうと冷蔵庫へと向かった。


そしてコップを用意しようと手を伸ばした時……










っ!




僕の腕に手形のように赤くなっている所があるのに気づいた…











……なにこれ?


もしかしてさっき深溝さんに掴まれたから…













ゾワッ!




気持ち悪い……


嫌だ、こんなの………









ゴシゴシッ



消えて……嫌だ………















ソッ…

《…ダメだよ大隈君…もっと赤くなってしまうよ……》



『っ!…櫻坂さん……ハッ!こ、これは何でもないで__ 』



《俺には隠さないでいいから。》



『!』



《痛いだったり辛いだったり何でも言って。
絆創膏ならいくらでも貼るし、気持ちが落ち着くならいくらでも側にいるから。》



『っ……』



《大隈君。俺、考えたんだけど…家に来ない?》



『……え?』



《たぶん……ここにいると大隈君はあいつをまた思い出してしまうと思うんだ。
だから家に一緒に帰ろう。
俺もいるし、和臣も潤己もいる。
まだここよりは安心できるんじゃないかな…と思うんだけどどうかな?》



『…でも…お邪魔になるんじゃ__ 』



《大隈君に限ってそれはあり得ないよ。
和臣達もそうだろうけど俺も大隈君と一緒にいたい。》



『っ!』



《どうかな?》



『……ありがとうございます。
じゃあ…お言葉に甘えさせて下さい…』



《ホッ…良かった。
あ、折角だしこのジュース頂いていくね。
そこで大隈君が家に泊まってくれるというのも伝えるよ。
きっと和臣達は飛び上がって喜ぶだろうね。ハハ。
あ、大隈君は今の内に必要な物を用意しておいてくれる?》



『はい…』



《うん、よろしくね。》



『あ、あの櫻坂さん!』



《ん?》



『…ご迷惑をおかけしてすみま__ 』



《謝らないで。
これは俺が勝手に提案した事なんだから。》



『だけど今日はその他にも色々と……』



《俺は駆け付けられてよかった。
君を守れて良かった…と、思っているのに“すみません”は…ちょっと悲しいな……》



『っ!…でも、他に合う言葉が__ 』



《言葉なんて何もいらないよ。
俺は大隈君がそこにいてくれるだけで十分嬉しいんだから。》



『っ……』



スッ
《じゃあ持っていくね。》

















2人分のジュースを持っていってしまった櫻坂さん……




そんな櫻坂さんの後ろ姿を見ていたら、いつの間にか気持ち悪いという感覚が無くなっている事に気づいた……










さっきもそうだった…



櫻坂さんのお陰で震えも止まってた……












……ギュ。



僕…もしかして………