※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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ザー ザー



雨が屋根に当たる音……









ギュ



伝わってくる櫻坂さんの温もり…









スリ…



柔軟剤と少しの汗…











…クンッ



櫻坂さんの…匂い……















…………あ。震えが…止まってる…
















『……櫻坂さん…』



《うん大丈夫…ここにいるよ……》



『…はい、お陰でもう大丈夫みたいです。』



《…本当に?無理はしなくていいんだよ?》



『大丈夫です。ありがとうございます。』



スッ…
《…そう。》



『あの櫻坂さん…ありがとうございました。
櫻坂さんが偶々居合わせて下さったお陰で僕……っ、本当にありがとうございました…』



《いやお礼とかそんな……もっ…と…》



『?』



《俺がもっと早く駆け付けられてたら……スリ……こんな怪我を負わされる事もなかったのに……》



『…そんな事ないです。』



《!》














手はジンジン痛む…


だけどこれは耐えられる痛み……







そして、これだけで済んだのは櫻坂さんのお陰…


今、こうして落ち着いてられるのも全部……
















『櫻坂さんがいてくれたから、僕はこうしてここにいられます…
櫻坂さんが側にいてくれるから僕は安心できてます…』



《大隈君…》



『それに、僕はどうしても大切な物を守りたかったんです。
だからこんな怪我なんてへっちゃらです。』



《…大切な物………あ、それって…》



カサッ
『フフ、はい2人が描いてくれた僕の似顔絵です。
ギュ……汚れなくて本当に良かった…』



《…そっか。そんなに大切にしてもらえてると知ったら外の2人も喜ぶだろうね。》
















……ん?あれ、今__
















ピーピーピー

え?これ何の音?……あ、もしかして大隈君が契約したっていうセキュリティのアラーム?
玄関が開いているからとか…?
でも今更な感じだね?もっと早く作動してくれてたら……って、こっちの事情は機械には分からないか。》



『…あの……櫻坂さん…?』




ピーピーピー


《これずっと鳴ってるけど止めないとなんだよね?
操作パネルとか何処に__ 》



『櫻坂さん!そっちはいいので!』



《え?いいの?》



『はい、いいです。
それよりもさっきなんて言いました!?』



《…セキュリティの…アラーム?》



『それじゃないです!
さっき、2人が外にいるって言ってませんでしたか!?』



《え?あ、うん。いるよ?》



『っ!!』



《そもそも大隈君の家に行かないといけないって言ったのは和臣達なんだ。
それで来たんだけど玄関のドアが開いているし様子がおかしかったから2人は生垣の方に隠れているように言っておいたんだ。
でも大丈夫。ここに戻った時に2人を見たけど生垣にいたカタツムリと何やら話して__ 》



バッ!
『外は雨です!早く中に入れないと!』



《いや、でも……あ、大隈君!》

















タタッ!


僕は急いで外に出た。





そして2人がいるという生垣の方に行くと__













パシャ パシャ!

〔キャハハ♪おみじゅ ちゃぽちゃぽ~〕

〈えいっ♪えいっ♪〉
















黄色と薄紫色のカッパと長靴を履いている2人が水たまりの上で楽しそうに跳び跳ねていた……





……あぁ…うん、そうだよね。


櫻坂さんが雨の中何も着せないで外に出させる訳ないよね…















パシャ!

〈あ!くましゃん!〉

〔くましゃんもいっちょにやろ~♪〕



タタッ
《大隈君!濡れるから傘をさして!
あ、そこの2人。楽しいのはいいけど転ばないように気をつけるんだぞ?》



〈〔 はーい! 〕〉

















櫻坂さん…


なんか……ごめんなさい……