※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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ザザッ
《大隈君!》



『櫻坂さ…ん……どうしてここに……』



《それは後で話すから………っ!…ああ、手が……》
















踏まれた手は痛い…



でも……













ギュ…


守れた……














《くそ…なんて事を……ハッ!そうだ警察に連絡を__ 》



「ああ、そうしてくれ。俺への暴行で君を捕まえてもらう為に。」



《っ!?》



ユラッ…
「…急に現れて人を殴るとか……君はどんな教育を受けてきたんだ?
ああ痛い……最悪だ……」



《っ、何を言ってるんだ!この泥棒が!》



「はあ?泥棒?…ハハハ、笑わせないでくれ。」



《……は?》



「俺は泥棒なんかじゃない。ただ那智を迎えにきただけだ。」



《!?》



「…なあ、那智?」



『っ……』



《…“那智”…?……大隈君…?本当なの?》



フルフル
『違います…僕は__ 』



「またどうしてそういう事を言うのかな?
俺は苦労してここまで来たんだよ?」


















苦労して…って……



















「君が急に来なくなって契約も一方的に破棄…
俺になんの落ち度があるっていうんだ?ないよね?
だから何度も問い合わせをしたのに取次もされなくて電話を切られたよ。酷いだろ?」



《…あんた…もしかして__ 》



「ただ期待も捨てなかったんだ。
那智ならきっと俺の元に戻ってきてくれると思ってね。
でも……那智はどうやら俺の家の場所を忘れてしまったみたいだね?
だからこうして俺がわざわざ迎えにきてあげたんだ。
那智の勤める会社に行っても一向に教えないから仕方なく何日も那智が来るのを待っていて……そして今日やっと会えた。
その時の感動といったら……那智の家を知りたかったから我慢したけど抱きしめたくて仕方なかったよ。ハハハ!」



『ブルッ…』

















……体が…震える……
















「那智も俺と同じだよね?
照れ隠しでそう言ってるだけで、本当は俺に会えて嬉しくて仕方ないんだよね?」














違…う……















「うんうん、分かってるよ那智。
那智の知り合いみたいだからそこにいる彼の事は問題にしないであげるから早く俺と一緒に行こうか?」
















ブルブル


ダメ……震えてる場合じゃない……





嫌だってハッキリ言わないといけないのに……




ギュ…

声が……












《…大隈君……こいつはやっぱりアレかな?》















……え?















《以前話してくれた……アレ…だよね?》
















…そういえば櫻坂さんには話した事があったかも……















『コクッ…』



《そう…やっぱりそうなんだね……》



「さっきから何を言って__ 」



《じゃあコレは泥棒より質が悪いゴミだな……》



「は?……はあ?誰がゴミだって__ 」




ブンッ!

「うわっ!何をするんだ!」



《……おい、避けるなよ。ゴミは片付けなきゃならないんだからな。》



「なっ!?」



スッ
《大隈君の視界に入る事も許さない。
大隈君に声をかける事も許さない。
この人はゴミの分際で近づいていいような人じゃないんだよ。》



「っ!!」



《そう、警察を呼ぶのは後でいい…
先ずはうるさいゴミを喋れなくしてからで…》



…ジリッ
「く、くるな……那智!そいつを止め__ 」



ダンッ!
《ゴミの分際で那智なんて軽々しく呼ぶな!
大隈君がどれだけ怖い思いをしたか……俺が分からせてやるよ。》



ガタタッ…
「ひぃっ!ダッ!



バッ!
《おい待て!》


















あ!待って櫻坂さん!















ダダッ
《この!逃げるな!!》















待っ………あ…行ってしまった……









ヘナヘナ…



櫻坂さんが追いかけて行ってしまった……


でも、櫻坂さんのお陰で深溝さんが出ていってくれた……











ガクガク…




っ、怖かった……






掴まれた手が嫌だった…


僕を見る深溝さんの目が嫌だった…





すごく…すごく嫌だった……














ガクガク…

『っ……』



スタッ_
《ハァハァ……ごめん大隈君…雨の所為であいつを見失ってしまった……》



『っ!……櫻坂…さ…ん……』



ストンッ
《…触ってもいい?》



『コクッ…』



ソッ…
《…怖かったね。もう大丈夫……大丈夫だから……》



『っ……ポロポロ…………』



ギュ…
《大丈夫……俺がいるからね……》
















は…い……