※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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外に置きっぱなしにしていた傘を片付けようとしたらその腕を急に掴まれた…



驚いて見上げた先にいたのは……ずぶ濡れの深溝さんだった……


















「…ハハ……やっと見つけたよ大隈君…」



『っ、嘘………どうして深溝さんがここに…?』
















なんで…いるの?


深溝さんが僕の家を知っている訳ない…





だって何度聞かれても絶対に教えなかったんだから…










それなのにどうして……















グクッ!

『っ……』













掴まれた腕が…痛い……


















「やっと……やっとこの日がきたね大隈君…」



『な、なに__ 』



「ああ嬉しいよ大隈君……大隈君が目の前にいる……ハァハァ…アハハハ…」



『っ!』



「…ねぇ大隈君?ずっと待っていたんだよ?
どうして俺に会いにきてくれないのかな?」















なにを…言ってるの…?















「君がいつ来てくれてもいいように家のリフォームもしたんだよ?
ほら、君がいつも掃除をしてくれるけどワンルームにすればもっと楽だと思ってね。
ああ、それとキッチンにも海外製の新しい食洗機を入れたんだよ。
これで洗い物が楽になるよね?
といっても俺と君の2人分の食器しかないだろうから大きすぎるかな?ハハハ。」



『…深溝さ…ん…さっきから何を言って__ 』



「やだなぁ…“久志” 。」



『…え…?』



「俺達の仲でしょ?ちゃんと下の名前で呼んでよ。ね?那智?」















ヒッ……



や…だ……













グイグイッ

『は、離して…』



「どうして?やっと会えたのに?」



『…嫌……』



「嫌?ハハハ……グイッ!どうしてそんな事言うのかな?」



『!』



「俺は那智の為に出来る事は全てしたよ?
那智が過ごしやすいように家のリフォームもしたし、2人の暮らしの邪魔になるモノは全て排除したんだよ?
一向に俺達の事を認めようとしない女とかね。」
















排除……女…?





っ!

それってまさか深溝さんの奥さんの事…?
















「ハハハ。どう?嬉しいでしょ?
あ、そうそう。
ベッドも新しくしたんだ。キングサイズだよ。
2人で1つを使うんだから丁度いいよね。いや、少し大きかったかな?ハハハ。」



『っ……』
















こんな感じじゃなかった…



前の深溝さんはまだ話が通じていたもの……








でも、今は……嫌だ………




深溝さんといたくない……


深溝さんが……怖い………














ググッ
『っ……』













ダメだ…


掴まれてる腕が振りほどけない…





なんて力……















「ん?ああ、家の中に入りたいんだね?
うんうん、いいよ。外は雨も降ってるしね。
だから……中でゆっくり話そうか?トンッ…」



『!?』













ザザザッ






痛っ……














スッ
「ああ、ごめんごめん。
手を離してあげただけなのにまさかそんなに転ぶとは…」



『っ……』



ザリッ…
「これじゃ離さない方が良かったね。
さあ、那智。俺の手をとって。」
















…いや…だ……
















ザリッ
「ほら………ん?なんだこれ?…邪魔だな。」



『ハッ!』
















それは2人からもらった絵!


ダメ!踏まれちゃう!













ザッ!
『いっ…た……』



「…はあ?何やってるの?思わず手を踏んじゃったじゃないか。」


















絶対に踏ませたりしない…


これは僕の大事な物なんだから……















「あーあ。怪我とかやめてくれる?
俺は那智のその綺麗な手も気に入っているんだからさ。」



『……』



ガシッ
「ほら、早く起きて__ 」



《おい…その手を離せ……》














……え……この声……














「は?…お前だれ___ 」



《離せって言ってんだよ!!》




ドコッ!

「ぐはっ!」















ビクッ!



…な…なんで深溝さんが倒れて__


















タタッ

《大隈君!大丈夫!?》



『っ!』














やっぱりあの声は櫻坂さんだったんだ…



でも、どうしてここに櫻坂さんまでいるの…?