※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
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スタスタ グイッ…
「さあ、こっちよ結翔。」
《ちょっ、母さん!》
「結翔はこのお店覚えてる?昔はよく来たのよ?」
はあ?
覚えてるかって…そりゃ覚えてるよ。
何回連れて来られたと思ってるんだよ?
初めてのデートで来た場所だとか、プロポーズされた場所だとか……ここに来る度に嬉しそうに話すからそっちも覚えたっつうの。
…いや、今はそんな事どうでもいい!
「今日はお店が定休日なのにマスターが協力してくれてね?
こうして場所を__ 」
《母さん!》
「…なに?」
《俺、母さん以外がいるとか聞いてないから!》
「…だからなに?」
《だからって……っ、俺帰るから。》
「……結翔、座って頂戴。」
《…は?なに?俺に同じ席に座れって__ 》
「座りなさい結翔。」
《!》
「…お願いよ。」
っ、母さん…
《…分かった。でも俺…そんな長くはいれないから。》
「ええ、そうよね。早く終わらせるわ。
だから先ずは私の話しを聞いて頂戴。」
…ストン
《……ああ。》
テーブルを挟んだ向こうに母さんと並んで座る親父…
なんで一緒にいるのかとか母さんに聞きたい事は色々あった。
でも、それに時間をとられるより母さんの話しというのを聞いてさっさとここから帰る方を俺は選ぶ。
いくら最近は荷物を送り返さないからといって俺は親父と話す気も、こうして会う気さえなかったんだから…
だから母さんの話しというのもどうせ小言みたいな事だと思って適当に話しを聞いて終わらせようと思ったのに……
ガタッ…
《……は?…なんだよ…それ?》
「全て事実よ。
そしてこれがお父さんと母さんが離婚を選んだ理由なの…
だから結翔…お父さんは何も悪くないのよ。」