※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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櫻坂さんのお父様からケーキが送られて来て、4人で美味しく頂いた日から3週間。




いつもの平日のこの時間帯は、家の掃除やら買い出し等をしているけど今日はある場所に向かって移動中。






その場所とはとある喫茶店らしい…








“らしい”というのは、僕は行った事もないお店だから。


じゃあ何故向かっているかというと、そこに来て欲しいと誘われたから。










3週間前にケーキのお礼のお手紙で自分の名前や素性を書いてから、何度か手紙のやり取りをしている櫻坂さんのお父様から……















実は、今日の事は櫻坂さんは知らないんだよね…



ケーキを頂いたお礼を書く事は櫻坂さんも渋々頷いてくれたけど、その後、僕が個人でお父様と手紙のやり取りをしている事は知らない…









ただ、絶対に隠し通さなきゃ…という思いで櫻坂さんに言わないんじゃないんだ。


櫻坂さんの様子を見て話すのはもう少し先かな…と、思っているだけだから。












ケーキが送られてきた日から今日までに、既に2回もお父様から荷物が届いているんだけど、その中身はどれも食べ物。



ケーキは送り返されなかったから、だから食べ物にしたのかと最初は思ったけど、そこに同封されていた僕個人宛の手紙を読んで違う理由もあったのが分かった。










そしてそれは、もしかしたら櫻坂さんも言わないだけで気づいたかもしれない。






“和臣君や潤己君へ”と、メッセージカードには書かれているけど、そのどちらも櫻坂さんが子供の頃に好きだったお菓子と果物だという事に…



あのケーキだって、櫻坂さんが元々住んでいたお家の近くにあったお店のケーキだったみたいだし…











僕はそれを知って櫻坂さんのお父様がどんな人か少しは分かった気がした。


だからお父様とやり取りをしようと思ったんだから…










勿論、何でもかんでも手紙に書いている訳じゃない。


お父様から昔の櫻坂さんはこうだった…という内容の手紙がくるから、今好きな食べ物を書いてみたりね。









それでも必ず“ありがとう”という言葉が返ってくる。




それだけでもお父様にとっては嬉しい事なんだろうね…











そんなお父様から“会って話しをさせてほしい”と手紙がきて、その日時が手紙が届いた2日後だったから断るに断れなかった僕は今日ここに来る事にした。



“何時間でも待っています”なんて書かれてしまったら、行くしかないもんね……














スタッ……


……このお店だね。










僕は少し緊張しながらお店のドアを開けた。


ベルの音が可愛いく鳴ったドアが閉まると、カウンターの向こうにいたお店の人が“いらっしゃいませ”と声をかけてくれた。







指定された時間の5分前だけど、櫻坂さんのお父様はもう来ているのかな?と、思ってお店の中を見ていると__
















スッ
「あの…もしかして大隈さんですか?」



『えっ……あ、はい……大隈です。』














あ、この人が櫻坂さんの___















「初めまして。私が結翔の………っ…」

















どうしたんだろう…?














スッ
「なぜそこで躊躇うんですか。結翔は間違いなく私達の子なんですからそこはハッキリ言って下さいよ。」



『……え…』



「そうだな…すまない……私がそう名乗っていいか迷ってしまった……」



「そこは迷う所ではありませんよ。」



「すまない…」













え…じゃあこの女性はまさか__













「初めまして大隈さん。
結翔の母です。いつも結翔がお世話になってます。」












っ!


やっぱり櫻坂さんのお母様!?






え!?

どうしてお母様もここにいるの!?


































ご心配をおかけしました。
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ありがとうございましたm(_ _)m