※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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トトトッ  パッ!
〔くましゃん みちぇ!〕



『フフ。いいよ~。どれどれ?
わぁ~♪とっても上手に描けたね♪』



〔えへへ♪〕



『ほら、この笑ってる口元とかお父さんそっくり♪』



〔うん♪おとしゃんと いっちょにあしょんだときのおかお~♪〕



『うんうん。
とってもいいお顔だね。
潤己君達と遊べてお父さんも楽しかったんだろうね~♪』



〔じゅんもたのちかったぁ~♪〕



『良かったね♪』





クイクイッ…

『ん?』



〈…かじゅのもみちぇ?〉



『うん、勿論♪』



カサッ
〈…こりぇ……〉



『あ、これは…お父さんに絵本を読んでもらってる所かな?』



〈うん!しょうなの!〉



『和臣君も凄いよ♪
優しいお顔で和臣君達に絵本を読んでくれてるお父さんがよく分かるよ♪』



〈…かじゅも じょうじゅ?〉



『うん♪和臣君も潤己君もと~っても上手♪
早くお父さんにも見せたいね~。』



〈え~////〉
〔どうちよっかなぁ////〕
















フフ。

やっぱり1回は照れる所から入るんだね。






でも、僕は知ってるよ。


2人ともたっぷりモジモジしながら最後にはその絵をお父さんに見せるんだよね?








フフ。本当に可愛いんだからもう。
















2週間前のあの日…


夜に僕がこのお家にお邪魔したあの日から、櫻坂さんは変わった。







悪い方にじゃなくて、2人がとっても喜ぶ方に…











櫻坂さんは残業がない日は2人と一緒にお風呂に入ったり、絵本の読み聞かせをしてくれるようになった。


そしてそのまま一緒に寝ちゃう事も…









週末は天気がよければ3人で出掛けたりもしているみたいで、月曜日は2人とも僕に嬉しそうにお話しをしてくれる。

何処に行ったとか、何が楽しかったとか…










2人に笑顔が増えて聞いてる僕も嬉しくなっちゃう。


櫻坂さんの2人を見つめる目も柔らかくなって、そんな姿にも僕は嬉しくなっちゃう。









会った当初には感じられなかった、あたたかな空間がそこに確実にできあがったから……















ただ、2人はまだ櫻坂さんの事を“お父さん“とは呼べていないみたい。






僕の前では普通に“おとしゃん”と櫻坂さんの事を呼んでいるのに、本人を前にすると照れちゃうみたいで……



だけど、いつか照れずにそう呼べる日が来たら、きっとその時にまた幸せの笑顔が咲くんだと思う。
















〔くましゃんは おとしゃんをかかないの?〕



『え、僕?』



〔うん。〕



『そうだね…僕が描いた物より2人が描いた絵の方がお父さんは喜ぶと思うから描かないかな。』



〔くましゃんのも きっちょ… よりょこぶよ?〕



『フフ。2人が描いた似顔絵があるから僕はいいんだよ。』



〈…くましゃん……おとしゃんとけんかちた?〉



『……へ?いや、喧嘩なんてしてないよ?
どうしてそう思ったの?』



〈…くましゃんとおとしゃん…あんまりおはなちちてないもん。
まえは わらっていっぱいおはなちちてたのに…〉



『!』












…やっぱりよく見てるね。

















『和臣君、僕とお父さんは喧嘩なんてしてないから心配しないでね。』



〈…しょうなの…〉



『うん。』



〈しょっかぁ……じゃあまたみんなでおでかけできりゅ?〉
〔あ!じゅんもおでかけちたい!〕

















それは…櫻坂さん次第かな……



避けられてる訳じゃないけど、必ず一定の距離があると感じているから、そうする櫻坂さん次第……








今まで通りでって…櫻坂さんが言ってくれたのに……












〈くましゃん…?〉



『…え?あ、うん。じゃあお父さんにも聞いてみるね?
それで“いい”って言われたら4人で一緒にお出掛けしようね?』



〈うん、分かっちゃ。〉
〔じゅんも!〕



『勿論4人でだよ。』



〈うん。〉
〔やっちゃあ~♪〕



『フフ。』














それから2人が描いた櫻坂さんと似顔絵を壁に飾る為の額縁なんかを話しをしていると……







~♬


インターフォンが鳴った。







ディスプレイを見るとお客さんは宅急便の人…








解錠して中に入ってもらい、玄関でその荷物を受けとった。













ペコッ
「じゃあ、失礼します。」



『はい、ありがとうございました。』








__パタン









ジー

また、この差出人からの荷物だ……













〈くましゃん?それはおとしゃんに?〉
〔にゃにがはいっちぇりゅの~?〕



『…お父さんへのお荷物だから、お父さんしか分からないかな……』



〈しょっか。〉
〔ちぇ~ じゃんねん。〕














ギュ…


……本当は櫻坂さん宛の荷物じゃない。







宛名の所には和臣君と潤己君の名前が書いてあるんだから……


でも、それを言うかどうかは櫻坂さん次第……







“また来たら俺に渡して下さい” と僕は言われているから、このまま櫻坂さんの部屋に置いておく……



ただ、品名の所に “生物 ケーキ” と書いてあるけど大丈夫かな…?














〈くましゃん?〉



『あ、ごめんごめん。
じゃあこれはお父さんの部屋に置いてくるね。』



〔じゅん かりゅたであしょびちゃい!〕



『うん、いいよ。
じゃあ2人はちょっと待っててね?』



〈は~い。〉
〔は~い!〕


















僕は届いたばかりの箱を持って櫻坂さんの部屋へと向かった。






 

スタスタ…





チラッ…



櫻坂さんは…この差出人の名前を見るとあからさまに不機嫌になる。




和臣君達宛に荷物を送ってくるこの人は…いったい誰なんだろう…?



















明日はお話をお休みしますm(_ _)m