※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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スタスタスタ



……何をやってるんだ俺は。









ナンパじゃないって分かってた。


大隈君が彼と話しているあの笑顔を見て、知り合いなんだって分かった。









だから余計に焦った…



あんなに親しく話す…その2人の関係性が……











…だからこそ双子に”行け“と言った。


寧ろただのナンパであって欲しいとさえ思って話しかけた。














だけどやっぱり2人は下の名前を呼び会う仲で、しかも”一緒に家に帰る“と聞かされた…







…一瞬にして頭が熱くなったのが分かった。



そしてヒュッとうまく息ができなくなった…










考えるのは最悪な事……



櫻井さんに言われた事をこれからの参考にしようと思ったのに既に想像もしたくない”最悪な結末“は直ぐそこにあったと思った…







だけど……


















 ❪初めまして。櫻谷といいます。
ハウスキーパーとして来てくれていた那智さんに中学の頃お世話になっていました。❫

















ハウスキーパーとして…?






…あ、そういえば大隈君から聞いた事があった。


数年前から変わらず通ってるお宅があるんだって…








……え?


じゃあまさかその”家“っていうのはまさか__

















  ❪はい。勿論那智さんがハウスキーパーとして来てくれている家ですよ。
今もお仕事中ですし。❫


















俺は恥ずかしい事をしてしまった……






しかも”仕事中“と強調されて言われたのが分かった。


そして、歳下に明らかに気を遣われたんだ……







彼には俺が何を考えているか分かったんだと思う…










高校生の方が大人な対応とか……本当に恥ずかしい……















俺はいたたまれなくなって、双子が大隈君と一緒にいたいと言ったけどそれを許さなかった。



そして一刻も早くその場から離れたくて余計な事は言わず、こうしてさっさと立ち去ってきた…














……本当に何をやってるんだよ俺は。






自分勝手に行動して…こんなの大隈君に呆れられるだけじゃないか。


今ので印象だって悪くなっただろうし……










”最悪の結末“は免れたけど、これじゃその結末に一直線だ……















スタスタ


   トトトッ
       トトトッ




《……ハッ!》











ピタッ…







〈?〉
〔?〕



《…悪かった。早く歩きすぎたよな……》



〈……〉
〔……〕



《…ゆっくり行こう。》



〈……コクッ〉
〔……コクッ〕













…こっちも…悪い結末へ向かっている気がする。






自分の不器用さが嫌になる…


両方…いや全てが上手くいく方法があればいいのに…
















少しでも双子の気分があがればと、帰りにコンビニでプリンを買った。


夜は双子の希望通り大隈君が作り置きしてくれている物の餃子を温めて出した。






だけど、双子は一切俺と話さなかった…

















風呂にも入り、部屋にも自分達で向かった双子は直ぐに布団に横になった…





それを見届けた俺は1人ソファーへと座り缶ビールをあけた…














《……ハァ…》
















俺は自分の不甲斐なさにため息しか出てこなかった…







あれもこれもなんて俺には出来ない…


だから、どっちかを選ばなきゃならない状況にきていると思う…










双子か大隈君…か………




ここで双子を選ぶのが当然なんだろう…

俺には責任があるんだから……









だけど……














《………ハァァ……》














俺がもう1人いたらいいのに……















bububu



……ん?……電話?









こんな時間にいったい誰だ?貴雅か?









スッ…


っ!?














タンッ
《も、もしもし!》



『…あ、こんな時間にすみません。今、大丈夫ですか?』




















大隈君……