※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
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貴雅に誘われた土曜日…
双子もいるし無理だと説明したけど ”双子も一緒に連れて来てよ“ と言われてしまったその土曜日が…来てしまった……
ノソノソ…
足が重い……
”常連に会わせる“ なんて言われたけど、別にそれを俺は望んでない……
貴雅は俺が変わるって思っているみたいだけど、会った所でどうにかなる話しでもない気がするからだ……
それに、なんか気まずいし……
同性のカップルを否定する訳じゃないけど、生涯、俺は関わる事はないと思っていたからいざその人達を前にして自分がどんな顔をするか分からない…
失礼な態度だけはしないように心掛けるけど……
トテトテ
トテトテ
《…なんか…悪いな。
貴雅が連れて来いっていうからこうして来てもらってるけど、早く終わらせて帰るから。》
〈コクッ…〉
〔コクッ…〕
《……え…》
近頃は話しかけたら短くても言葉が返ってきていた…
でもこれは…前に戻っている……?
…いつからだ?
俺はいつから気づいてなかった…?
《…な、なあ?
今日の夜なに食べたい?
ここまで出てきたし何処かで食べて__ 》
〈くましゃんのごはん…〉
〔ちんって…しゅりゅやちゅ…〕
《!》
普通に喋った…
俺の勘違い…だったか?
〈……〉
〔……〕
…いやでも…やっぱり違う。
もう俺にはその違いが分かる。
それを分からせてくれた人がいるから…
…そのはずなのに…気づかないでいるなんて……
《…いつから…だ?》
〈?〉
〔?〕
《いや…違う……何があった?
何かまた俺が___ 》
ブンブン!
[あ!おーい!]
〈!〉
〔!〕
タタタッ
[カズにジュン待ってたぞ~♪]
ペコリ
〈ましゃしゃん、こんちゃ。〉
〔こんちゃ。〕
[おぉ~♪
ちゃんと挨拶できて偉いな~。
結翔も時間ぴったりじゃん。]
《貴雅……》
[あ、会わせたい人達は既に店の中にいるから入ってよ。
双子は俺が見てるからさ。]
《あ、いやでも…それじゃあ店の邪魔に__ 》
[ち、ち、ち。なんでこの時間にしたと思ってんの?]
《…あ、休憩……》
[そ。だから問題なし。
という事でほら早く中に入ってよ。グイッ!
はい、双子達もついておいで~。中で美味しいお菓子食べようぜ~♪]
〈あい。〉
〔あい。〕
グイグイと貴雅に背中を押され準備中のプレートが掛かっている店の中へと入った俺達…
当然店内はがらんとしていたから、貴雅がいう常連客という人が何処にいるのか直ぐに分かった……
〘…なぁ?これ凄ぇニンニクじゃんか?〙
❬うん、そうだね。ニンニク炒飯だからね。❭
〘…俺、臭くね?〙
❬ニンニクだし仕方ないんじゃない?❭
〘……ヒロ、お前もちょっとこれ食えよ。〙
❬なんで?俺は俺でご馳走になってるけど?❭
〘…それニンニク入ってねぇじゃん。
キスした時俺だけ臭いとか嫌じゃん?〙
❬…乙女か。❭
グイッ
〘食えって。〙
❬あー、はいはい。
分かったから取り敢えずスプーンを俺の口に押し付けるのをやめなさいって。❭
…今、普通に”キス“とか言ってたけど……
《…あの人達…なんだよね…?》
[そうそう。
あの人達が結翔に会わせたかったうちの常連さん。]
パッ…
…どうしよう?
既に俺の顔引きつってたりしないか…?