※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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双子の台詞にパラパラと玄関に落ちる白い粒のような物…



…まさか?














ペロッ
[わ。甘っ……]














え?

まさか舐めたのか?



いくら双子が投げつけてきた物だとしても、俺にそんな勇気はいのに…









というか、“甘い”って砂糖なのか?


俺はてっきり__














[塩だと思ったんだけど…]













…俺も思った。


というか塩を巻く行為を双子が知っていたのも驚きだな…





大隈君が教えるとは思わないから、TVで見たとか?

それか園で習ったとか……いや、そんな事を教える訳ないか。







まあ、どっちにしろ双子は間違っている。




塩を巻くとしてもそれは浄めの意味があるから、人が帰った後にするものだけど俺達は逆に家に入ってきたばかり。


そして塩と砂糖を間違えているという何ともクスッと笑ってしまうような__














『…“お父さん”。』



《っ…あ、はい……》



『何がいけないかを2人にしっかり説明していただけますか?』



《え…?》














俺が…?



確かに人に向けて何かを投げつける行為は良くない。




怒られて当然の事をした訳だけど……俺がその役?

双子は俺より大隈君の方が話を聞くと思うけど……














『…僕は言ってきました。
食べ物が大事な事も、人を傷つけてしまう行動もしないで欲しいと…
でも…2人はそれを忘れちゃったみたいです。
それが僕にはとっても悲しい……』



〈!〉
〔!〕



『だからお願いします…』



《あ、うん…分かった……》















大隈君からお願いされた俺は取り敢えず双子をリビングに移動させてソファーへ座らせた。



さて、どう言ったものか…と考えていると、双子は身体を前に倒しながらある方向を見ていた。




そこには玄関の掃除をする大隈君の姿が…


そして掃除が終わりこちらに戻ってきたけど、視線を送っている双子には目もくれず真っ直ぐダイニングテーブルに座る貴雅へと向かっていった。






これは、大隈君なりの怒ってますアピールかな……













クル
《…ん?》















それに気づいたらしい双子は今にも泣きそうな顔をしていた……







…こうなると考えられなかったのか?









でも、俺が知る限り今まで大隈君が双子に怒った事はないか…


…まあ、これで学習はしただろうからある意味いい経験になったのかも……?





って、砂糖をかけられた貴雅を前に“いい経験をした”なんて言えないよな。












さて、どう言ったらいいものか…。











チラッ

もう1度大隈君の方を見ると貴雅に謝っている所だった。



頭を下げる大隈君に貴雅が慌てた様子で止めに入った所を見ると“大丈夫ですから”とか言っているのかも……








…というか、あんな顔を寄せて話す必要がある?


しかも大隈君の肩に手をかけたままだし……






近すぎるでしょ。


なんなの、あれ?

















〈グスッ…〉
〔グスッ…〕












ハッ!

そうだった。



こっちを何とかしないと俺が行くに行けないんだった。













《あー。…なぜ大隈君が怒ってるのか分かるよな?》



〈おちお…べんってしちゃかりゃ…〉
〔あっちいけっちぇ…いっちゃかりゃ…〕



《どっちも正解だ。じゃああれを見ろ。》



〈へ?〉
〔どりぇ?〕



《見たか?
お前達が大隈君に言われた事を守れなくて悲しませてしまったから………このままじゃ大隈君は貴雅にとられるぞ?いいのか?》



〈!〉
〔!〕



《さあ、どうする?》



〈かじゅ あやまりゅ… 〉
〔じゅんも ごめちゃいしゅる…〕















よし。


これで俺の仕事は終わった。






トテトテと足取り重く大隈君の元に向かった双子。


そして大隈君に “ごめんなさい” をしていた。








…でも、ちょっと待て。



砂糖がかかったのは貴雅だから、大隈君だけにそんなに謝っても____ 
















『お父さん。』



《は、はいっ!》



『やり直しです。』
















あ、うん…ですよね……