※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
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大隈君の家に泊まりに行った日から3日…。
仕事終わりの水曜日。
定時で上がった俺は貴雅と自宅に向かって歩いていた。
スタスタ
[へぇ~?お泊まり会でそんな事があったんだ?]
《うん。あの時は本当にやってしまったと思ったよ…》
[殴られなくて良かったね。
抱きしめて身体をなで回すなんて…俺だったら突飛ばしそう。]
《っ!なで回してなんかないから!
それに、大隈君は少し恥ずかしかったけど気持ち悪いとは思ってないってハッキリ___ 》
[それ思ってるけど言い出せなかった…というのは本当にないの?]
《な、ないと思う…
俺を真っ直ぐ見て言ってくれたし、そう言った時の大隈君のあの目は真剣だったと…思う…》
[へぇ~~~?]
《…なに、その長い“へぇ?”は…》
[ん~?
いや、大隈君に更に興味が湧いたなぁ~と思って。]
《……なんで?》
[ハハハ。気になる?]
《…貴雅…大隈君が許してくれたからいいようなものの、また何かバカな事を考えてるなら今度こそ俺は__ 》
[ちょっ!待って待って!
もうこの前みたいな事はしないって!
本当の本当に懲りたんだから!]
《……》
[今日だって、結翔が大隈君に話をしてくれたからこうして直接謝る機会を設けてもらったっていうのに、何かするはずないじゃん!
さっきのは大隈君と普通に話をしてみたいなって思って言っただけだから!]
《……でもちょっと…怪しい…?》
[怪しくない!怪しくない!]
《……本当に?》
[ほんと、ほんと。
“男の人の身体をベタベタ触るなんで普段の結翔なら絶対に考えられないような事をしたのは何で?” みたいな感じの事を大隈君にも聞いてみたいと思ったからだから。]
《…え?》
普段の俺なら考えれない…?
……確かに。
あんな事、他の人にしたいと思わないし思えない。
ましてや、同じ男になんて……
……じゃあ…なんで俺は___
グイグイッ
[はいはいはい!
こんな風に考え始めると思って敢えて俺は言わなかった訳。
だって、折角俺達が来るのを待ってくれてるのに遅くなったら申し訳ないじゃん?
それに!
相良亭の手作り杏仁豆腐は要冷蔵なんです!
このお土産が渡せなくなったらどうしてくれんの!?]
《ハッ!…あ、そうだね……》
[そうそう。じゃあ早く行こう。]
《分かった。》
“早く行こう” なんて言っていた貴雅だったけど、マンションが見えてくると次第に“緊張してきた”と言ってお腹を撫ではじめた。
優しい大隈君は貴雅の事を話すと、“良かった。櫻坂さんのお友達の事を悪く思うのは嫌だったんです。”と言ってくれて謝罪したいという貴雅とも“勿論会います”と笑って受け入れてくれたんだ。
だけど、双子は未知数……
一応、今日貴雅が来る事は話しはしたけど反応は…無かったんだよな……
だからある意味俺もハラハラはしてる……
そんな事を思いながらも着いてしまうものは仕方なく…
貴雅の深呼吸が終わった頃に部屋の鍵を開けてドアに手をかけた。
ガチャ
《ただいま……》
[こ、こんばんは……]
パタパタ
『は~い。お帰りなさい。』
《あ…ただいま大隈君。》
そして俺の隣にいる貴雅の事を改めて紹介しようとした時……
テテテ
テテテ
…え?
出迎えに来てくれるなんて初じゃないか?
こっちに走ってくる双子を見てそう思っていると……
ポイッ! パラパラ……
《!》
[!]
『えぇっ!?』
双子達が貴雅に白い粉みたいな物を投げつけた…
そして……
バッ!
〈あっちいけ!〉
[くりゅにゃ!]
2人、大隈君の前に立ちはだかるように並んで両手を広げていた……