※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
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ここに来るのを楽しみにしていただけあって、双子は家に入るなりパタパタと走り出してしまった。
俺は大隈君に平謝り…
だけど大隈君は全く気にしていなくて……
『2人とも~?お家に帰ってきたら先ず何をするんだっけ~?』
〈おてて!〉
〔がりゃがりゃぺっ!〕
『はい、正解で~す♪
洗面所に踏み台を用意したので使ってして下さ~い。』
〈は~い。〉
〔は~い。〕
…流石だ……。
大隈君は元は幼稚園の先生をしていたと聞いた…
だから子供の扱いがうまいんだろうけど……何故、幼稚園を辞めたんだろう?
こうして見ていると子供の事は好きそうだし、こんな優しい先生なら人気が出ると思うけど……
トテトテ
〈くましゃん、できちゃ!〉
〔ぴかぴか~!〕
『フフ♪よくできました♪
じゃあ櫻坂さんもおててを洗って……』
”おてて“……
『ハッ!すみません、つい……////』
《いえいえ。ではおててを洗わせてもらってもいいですか?
あのお風呂の所ですよね?》
『ぅ……はい…どうぞ…////』
《ふふ。じゃあお邪魔します。》
テテテ…
〈くましゃん?〉
〔まっかっか!〕
『恥ずかしい事…言っちゃった……////』
ふふ。
そんな恥ずかしがらなくても大隈君の言う”おてて“は可愛いかったけどな。
お昼近くに来てしまった事もあり、お昼ご飯はどうするか聞こうとしていたけど……
〈かじゅはしょーめん!〉
〔じゅんはおしょば!〕
『フフ。うん。好きなの取って食べようね?』
テーブルの上には小分けにされた数種類の麺が乗った皿があった…
そしてそれ以外にもいなり寿司や唐揚げ、天麩羅など子供達でも食べられる小さいサイズのおかずも並んでいた…
これは……
《大隈君…ごめん……
こっちで何か用意してくれば良かった…》
『フフ、いいんですよ。僕も今日が楽しみでしたから。』
《でもこんな手がかかる物を……》
『簡単な物ばかりですから全然大丈夫ですよ。』
簡単…?
これが…?
料理が出来る人は違うんだろうか…?
〈たべちぇいい?〉
〔じゅんもたべちゃいー。〕
『うん、どうぞ♪
あ、デザートはプリンを作ったからお腹を少~しだけ空けといてね?』
〈ぷりん♪〉
〔たべちゃい♪〕
『フフ。お昼ご飯をちゃんと食べてからですよ~?』
〈わかっちゃ!〉
〔たべりゅ!〕
プリンって手作りできるの…?
…まあ、そこまでとは言わないけど、俺も何か作れるようになった方がいい気がする。
平日は大隈君のご飯を食べれるとしても、大隈君が来ない休日も作り置きしてくれている物を温めて出すというのが今の現状…
もし大隈君が体調不良で急に来れなかったりしたら、またコンビニ弁当に戻ってしまう…
〈おいちー。〉
〔ちゃるちゅる~♪〕
こんな風に美味しそうに食べてる双子を見るとそれはダメだと思うから…
でも俺に料理なんて出来るだろうか…?
スッ
『櫻坂さんもどうぞ。』
《あ、ありがとう…》
頼めば大隈君は俺に作れそうな料理を教えてくれるだろうか…?
お昼ご飯とデザートのプリンまでご馳走になった俺達…
その後双子は家の中を自由に走りまわって遊んでいた。
そして疲れたのか、そういう時間なのか双子は吸い込まれるように座っている大隈君の膝へ…
ナデナデ
『フフ…眠くなったね。お昼寝しようね。』
〈…うん…〉
〔ふぁぁ~〕
レースカーテンが日光を遮り、エアコンと扇風機で優しい風が頬にあたる…
双子の寝息だけが聞こえてくる静かでまったりとした室内…
そしてその双子を優しく微笑みながら見つめる大隈君の横顔……
こんな時間の使い方も…悪くないな……