※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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真っ赤になったオムライス。



”ちょっと足りないので僕に分けてください“ と言ってくれた大隈君の優しさがあっても、味はまんまトマトケチャップ。






それでも美味しく頂き完食。















『潤己君美味しい?』



〔うん、おいち♪〕



『良かった。ゆっくり食べてね。
あ、和臣君お口拭きたいからこっち向いて?』



〈んー。〉



スッ
『うん。キレイになったよ。』



〈あじゃましゅ。〉



グッ!
〔じゅんも!〕



『フフ。そうだね。2人一緒がいいよね。
じゃあ”んー“ってお口にしてくれる?』



〔んー。〕



スッ
『フフ。はい、できたよ♪』



〔へへ♪あーと!〕



『どういたしまして♪』

















…子供用の椅子がないという事で座卓テーブルを囲んでご飯を食べている俺達。



こちら側には俺だけで反対側には大隈君を真ん中に3人が座っているんだけど、家で椅子に座っている時より距離が大分近い気がする。









いや、もしかすると俺の帰りが遅い日なんかは常にこんな距離感でいるのかもしれない。



ただ、この光景は……
















〈かじゅ…おむりゃいちゅ ちゅき。〉
〔じゅんもちゅき!〕



『ほんと?良かったぁ~♪』















なんというか…ずっと見ていられるな……








気のせいかな?

なんだか和臣も潤己も家よりここの方がよく話している気がする。





俺が目の前にいても気にしていないのかよく笑っているし…












…この家がそうさせるんだろうか?



確かに落ち着くというか、木のぬくもりがあって居心地がいいと感じるけど……















『じゃあまた今度作るね♪』



〈うん♪〉
〔うん♪〕















いやでも、2人にとっては大隈君がいれば元から落ち着く空間になるか…








でも…様子を見るからに貴雅の事を気にしていないようでよかった…


それすらも大隈君がいてくれたからなんだろうけど……














〈じゅん、あーん。〉
〔かじゅ、あーん。〕



『!』



〈へ?〉
〔へ?〕



『2人ともタイミング一緒だったね~
フフ♪可愛いなぁ~もぉ♪』















…この笑顔の効果は双子にも絶大なんだろうな……









大隈君がいてくれたから……


でももし大隈君がいなくなってしまったら……















〈くましゃん、あーん。〉
〔あーん。〕



『いいの?』



〈うん♪〉
〔うん!〕



『フフ。じゃあ、あーん……パクッ。うん、皆で食べると美味しいね~♪』
















…きっと双子もそうだろうけど俺も……嫌だな……













ご飯を食べ終わった双子は眠くなったのか、大隈君に甘えたいだけなのかぐずり始めてしまった。




大隈君ともっと一緒にいると言ったり、大隈君と一緒に寝ると言ったり……




確かに家にいればお風呂から出て布団の中に入っている時間だろうから仕方ないのかもしれない。












そんな双子を前に眉を下げて困り顔をする大隈君…


一方俺は、こんな双子を見るのも初めてでどう言ったらいいか迷ってしまった…








すると……















『2人とも?明日も保育園だよね?』



〈…コクッ〉
〔うん…〕



『でもここには着ていく園児服も、持っていくバッグも、麦茶の入った水筒もないよね?』



〈う…〉
〔にゃい…〕



『一緒にいたいって言ってもらえて僕はとっても嬉しい。
でも、保育園に必要な物は2人のお家で2人を待ってる。
だから…今日はお家に帰ろうね?』



〈……〉
〔ぅぅ…〕















ああ…双子が泣きそう…だ……



何か………あ。














《もう2度と来るなと言われた訳じゃないんだから、またお邪魔させてもらったらいいんじゃないかな?》



〈!〉
〔!〕



『え?』



《あ、大隈君がよければの話しなんだけど……》



『うんうん!そうだよ2人とも!
また遊びに来て?
今度はゆっくり…そう、その時はお庭のトマトも皆で食べよう?どうかな?』



〈…いっちょ…いれる?〉
〔じゅっといっちょ…?〕



『うん。保育園がお休みの日ならいっぱい遊んでいっぱいお話ししよう?
よければこの家にお泊まりしてくれてもいいし。』



〈!〉
〔!〕



『…あ、でもこれは2人のお父さんが”いい“と言えばだけど……』



クルッ!
〈ジー…〉
〔ジー…〕



《…大隈君さえよければ俺は賛成だよ。》



〈パァ!〉
〔パァ!〕



『良かった。
じゃあお父さんが来れる日に皆で一緒に来てね。』



〈うん!〉
〔くりゅ!〕



《え?俺…も?》



『勿論ですよ。
あ、でも…この家で気が休まるならですけど…』
















それは考えるまでもない気がするな…















《3人でお邪魔させてもらいます。
よろしくお願いします。》



『っ、はい♪お待ちしてますね♪』















双子は大隈君のその言葉で納得したのか、呼んだタクシーにすんなり乗ってくれた。



そして俺も、大隈君が乾かしてくれていたスーツをまた着てタクシーに乗り込んだ。










せめてものお礼として借りたスウェットは洗って返すからと言ってはみたものの、ニッコリ微笑まれて”大丈夫です“と即答されてしまったけど、いまだ履いているパンツでけは何とか阻止できた。


これは流石に洗って返す訳にはいかないから、大隈君サイズの新しい物を買って返そうと思う。













笑顔で見送られた俺達。




そんな大隈君に手を振っていた双子だけど、発進したタクシーの中で静かになってしまった。



そんな双子を何とか寝ないように体を揺すったりしながら、ずっと確認できていなかったスマホを見た。






そこには貴雅からの着信やメッセージが数件入っていた…









気軽に読もうと思えなかったけど、貴雅に話をするにも一応読んでおこうとそのメッセージを開くとそこには、何度も謝罪の言葉が書いてあった。











そして驚いたのが…





大隈君をわざと怒らせて本心を聞いてみたかったんだ“…だって?


しかもそこまでしたのに結局…”大隈君は本当に優しくて子供達を大事にしてくれる人なんだね。いい人を見つけたね結翔“ ……って……












……ハァ…何やってるんだよ貴雅……








でも、まあ……


こんなに何度も双子と大隈君に謝りたいと書いてあるんだから、俺からも聞いてはみるよ。






双子は拒否するだろうけど、優しい大隈君ならたぶん……
















…だけどさ…貴雅?



1つだけ分からない所があるんだ。







俺はお似合いだと思う。応援してるよ!“ って……どういう意味…?