※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































••✼••┈┈・• • • ❀ • • •・┈┈••✼••















双子にするみたいに世話をやいてくれようとする大隈君。



でも、流石にベルトまで外してもらう訳にはいかず1人で出来ると声をかけるとピタッと手を止めて物凄く恥ずかしそうに顔を真っ赤にして”ごめんなさい“と脱衣場から出て行った…






そんな顔を見た後だからなのか、ベルトが外れている自分の姿を鏡に見たからなのか、こっちまで恥ずかしくなってきた俺は急いで服を脱ぎ風呂場の中へ。









そして俺はそこでまた驚いた。


何故なら浴槽が桧で出来ていたから…









軽くシャワーを浴びてさっさと出ようと考えていたけど、視界に入ってくる桧風呂…













チラッ…
《………》














…少しだけなら…いいよね…?









チャポン…


俺は誘惑に耐えられず、その桧風呂に入った。













ザー
《……はぁぁ~》















身に染みる……


最近はずっと短時間で済むシャワーだけだったから久しぶりに湯に浸かった事でそう感じた…







しかも、完全に足を伸ばした状態で入れるからかズルズルと体は浴槽に沈んでいき、頭だけが縁に乗っている状態に…




…これは…寝れるやつだ……











などと気持ちよくなっていると、磨りガラスの向こうに人影が見えた。





大隈君か?


と、思ったけどその影は大隈君よりも明らかに小さくしかも2人だった。












ザパァ
《和臣?潤己?》














俺が声をかけるとその影はいなくなってしまったけど、扉を開けた直ぐそこにバスタオルや着替えのTシャツやスウェットが落ちていた。




…大隈君に言われてこれを届けに来てくれたのか?






ヒョイッ



フッ…後でお礼を言わないとな。



















和臣達が届けてくれた服に着替えて脱衣場から出た俺。



さて、ここから皆がいる方は…とキョロキョロしていると__












ヒョコッ


《!》









サッ!  ……ヒョコッ



なるほど。そっちか。












俺は廊下の角から顔を出している双子の方へとゆっくり歩き出した。



俺が近づいているのに気づいた双子は移動し、また隠れてはこっちを見る。








平屋の一軒家…


広いからこんな事もできるんだな…












そんな事を繰り返していくと、双子はある部屋に入っていった。



長い廊下の手前にあったその部屋のガラス戸を開けるとそこに__













『あ、温まりました?』



《あ…うん。お風呂ありがとう。
それと着替えまで貸してもらって…》



『いえいえ。…あ!』



《え?》



『あの…その……パンツは新しい物なんです。
買って直ぐ洗ってしまうので、洗濯済みにはなっていますが未使用ですので!』



《…え?》



『気に…されてるかと思って……』
















そこは気にしてなかったな……


ただ、パンツのサイズも小さいから少し食い込む感じが気になっただけで……






それに、柔軟剤の匂いなのかいい匂いがしてそっちに気を取られていたし……

















《ごめん。そこは全く気にしてなかった……》



『それなら良かったです。
あ、スーツは乾いたタオルで拭いて今干してます。
他は洗濯しているので乾燥が終わるまで待っていて下さいね?』



《何から何まで……》



『櫻坂さんに濡れた服を着てもらう訳にはいきませんから。
…でも、やっぱり僕のじゃ少し小さいですよね。
すみません…』
















確かに全体的に小さい。


Tシャツもパンツ同様ピチピチだ。







でも小柄な大隈君の服なんだからそれは仕方のない事。





寧ろ、お風呂っさっぱりした後に濡れたスーツを着なくて済んで感謝してる。
















《いや、謝らないで。
こっちはこんなにしてもらって感謝しかないんだから。》



『ホッ…ありがとうございます。』



《いや、だからそれは俺のセリフなんだって…》



『え?……あ。フフ。』



《フッ。…大隈君。》



『はい?』



《本当にありがとう。
スーツの事だけじゃなく今日の……いや、そっちはごめん。
まさか貴雅が急に来るなんて思わなくて……》



『……』



《前に会った時に来たいと言われてその時は断ったんだけど……突発的に来ようと思ったのか、それすらも俺はよく分かっていないんだけど…大隈君に迷惑をかけるかたちになって本当にごめん。》



『…いらっしゃる事知らなかったんですか?』



《うん、全く。
電話がかかってきたけど、一方的に喋られて切られたし…なんで貴雅が家に来たのか意味が分からなかったよ…
その後は俺の電話に出てくれないし……》



『…そう…だったんですね…………良かった……』



《え?》



『あ、いえ。
僕も勝手してすみませんでした。
本来ならお家から2人を連れ出すなんてしちゃいけない事なのに__ 』



《いや。その事に関しては本当に助かったよ。
2人の事を考えて行動を起こしてくれてありがとう。
大隈君が2人の側にいてくれて本当に良かった…》



『櫻坂さん……』



《貴雅には俺からちゃんと言っておくから。
悪い奴じゃないんだけど、今回の事は流石に俺も黙っていられないし…》



『…はい。』
















貴雅には双子の事をちゃんと話したつもりだったけど、伝わっていなかったのかもしれない…


でも、断ったのに急に家に来るというのは流石に勝手すぎると思う…









大隈君がいてくれたから双子はこうしていつも通りに見えるけど、もしかしたら更に人見知りが増して………
















《…あの、大隈君?》



『はい?』



《…そこの2人は…遊んでいるのかな?》



ペタペタ
〈♪〉
〔♪〕



『え?……あ!』















テーブルの上に並べられた4つのオムライス。


俺の分も大隈君が作ってくれたんだと分かるけど、その1つのオムライスだけ卵の黄色が見えなくなるくらい双子の持つスプーンによってケチャップが塗り広げられていた。















『お父さんのオムライスの上にケチャップをかけてね…と、言ってはいたんですけど………でも、綺麗に塗れてますね。うん上手。』















…そう…大隈君は何でも褒めてくれるんだよ…ね。















『…あ、すみません。
えっとじゃあ僕のと交換して__ 』



《いや、あれでいいよ。》



『え?でも……』



《あれを俺の為にしてくれてるならきっと何よりも美味しいはずだから。》

















たとえケチャップの味しかしなくても…ね。


















『櫻坂さん……
あ、じゃあ麦茶と…あとお水も用意してきます。』



《…それは……是非お願いします。》



『フフ。はい♪待っていて下さいね。』















うん、待っていよう。


こっちの楽しそうにしている双子が終わるのも。











…あ。

え?まだケチャップを追加する?






う…それ以上は………でも、ハハ…仕方ないか。


美味しく頂くとするよ。