※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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仕事中に数日前に会ったばかりの貴雅から電話がきた。







丁度トイレに立ったタイミングだったからその電話に出た俺…


でも俺が何か言う前に一方的に貴雅の話を聞かされてその電話は切れた……














…今……なんて言った…?






ハッ!




タン タタンッ!


pururuーpururu ……













っ、電話に出ない…?







貴雅…なんで……





家に来たいと言われた時、俺は確かに断った…

貴雅は悪い人じゃないと分かっているけど、双子の事があるから家に誰かを呼ぶなんて無理だと思ったんだ。






それなのに……


どうして俺の家で帰りを待つなんて話しに……












その後何度も貴雅に電話をかけたけど、貴雅は出なかった。



直ぐにでも家に帰りたかったけど、仕事を放り出す事も出来ず俺は少しでも早く仕事を片付けようと焦るしかなかった。








そして定時の6時になり俺は会社を飛び出すように外に出た。


走るのなんて双子を迎えに行っていた時ぶりで、会社内にまだ人が多いこの時間帯はすれ違う人達が驚いた顔で俺を見ていた。







でも今はそんな事にかまっていられない。


早く帰らないと。











会社を出ると雨が降っていたけど、それもお構い無しに駅まで走った。



駅に着き流石の人の多さに走るのは危ないと判断して歩きに変えると、ポケットの中のスマホが震えている事に気づいた。








bububuーbububu




この長さは……着信?







bubu…




…切れた。



 
もしかして貴雅?

俺の電話には出てくれなかったのに……







スッ

やっぱり貴雅からの電話だった………ん?その前にメッセージが何件も…





貴雅からと………っ!大隈君から!











俺は貴雅からのメッセージを後回しにし大隈君からきたものを先に読んだ。












《なっ!?》












その内容を見て驚いた俺は駅には入らずに駅前に並んでいたタクシーに乗り込んだ。


そして大隈君から教えてもらえた住所を運転手に伝えた。









家よりも会社から近くて良かった…










スッ…


しかし貴雅…








大隈君のメッセージと、何度も謝罪の言葉が書かれていた貴雅からのメッセージで何があったのか把握はした…


大隈君が双子を連れて家を出てしまう事になるなんて…






しかも今はこの雨で大隈君の家に避難しているなんて……










本当に大隈君には申し訳ない事をした… 






貴雅が急に来たとしても、俺の友人だとなれば家に入れない訳にはいかない。



それなのに、貴雅が突っかかって大隈君を怒らせてしまった…

そして、彼の事だからあの双子を守ろうとして家を……というか貴雅から離れるという選択しか選べなかったんだ思う…








まさかそんな事になっていたなんて… 


大隈君に会ったら謝らないと……





   








「あー、お客さん?
どうやらこの先で事故かわあったみたいで、結構な渋滞になっているみたいなんですよね…」



《え?進まないんですか?》



「当分は無理そうですね…」















アプリで見ると大隈君の家は__



あ、この左の細道を行けば近いのかも…














《すみません!ここで降ります!》



「え?大丈夫ですか?雨も降ってますけど…」



《問題ないです。支払いはカードでお願いします。》



「分かりました。」















支払いを済ませた俺はナビアプリを頼りに走った。



そして、角を何回か曲がった先に……












バシャ…

《ハァハァ…ここが大隈君の家…》













純和風の平屋の家……



大隈君の雰囲気には合わないような気がするけど……








いや、今はそんな事は問題じゃないか。












俺は息を整えてインターフォンを鳴らした。



そして、玄関の引戸が開くと中から大隈君が出てきた。










先ず大隈君に謝り、双子がどうしているかを聞いてみたけど、大隈君は俺が雨に濡れた事を気にしていた。



自分的には気にならなかったのだけど、














『ダメです!
また倒れたら誰が悲しむと思っているんですかお父さん!』















そう言われてハッとした。



そうだった。

少し前に入院するはめになったばかりだった…









双子が悲しむ……


それが本当なら嬉しいと思ってしまうけど……悲しませたくはない…な……












2人の歌声という言葉も気になったけど、取り敢えず強く勧められたからお風呂を借りる事にした。



ただ……











グイグイッ
『さぁ、早く!』













双子達みたいに手を引かれなくても俺は歩けるんだけどな…





”ここです“ と、案内されたお風呂場も和風の造りで不躾にグルッと周りを見渡していると……










 




『櫻坂さん?早く服を脱いで下さい。』












あ、いやちょっと……












グイッ
『はい。こっち引っ張ってますから腕を抜いて下さい?』















…えっと……だから、俺は1人で脱げるから…ね?