※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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ガクッ…
[…まさか……まさかそんな事になっていたなんて……]















俺は貴雅に一先ず座ってもらってこれまでの事を話した。


これまでといってもここ半年の事だけど…

















[結翔…そんな大変な事になっていたのに気づかなくてごめん……]



《っ!いや貴雅は何も悪くないから。
俺が…こんな事になって恥ずかしくて情けなくて言えなかっただけだから……》



[情けないって…それこそ結翔は何も悪くないじゃん!
それどころか双子の面倒をみて過労で倒れるまで頑張って…なんで結翔がそんな目に……]



《……》



[…ごめん結翔。でも俺、松宮さんを恨むかも……]














”ごめん“ なんて言わなくていいんだ…


だって俺もあの女の事は___















《いいよ。俺はもう恨む事すら疲れたけどね…》



[結翔……。松宮さ…いや、あの人は子供達を迎えに来るなんて気配はもうないの?]



《…専門の人に調べてもらったら新しい男と暮らしてたよ。》



[!]



《…しかもその男とは俺とどうにかなる前から関係があったみたいだし…ね。》



[なにそれっ!?そんな事あっていい訳……ハッ!まさかその男があの子達の父親とかなんじゃ…]



《…さぁね。》



[気にならないの!?]



《…気にしてもどうにもならないからね。》



[っ!でもこれじゃ嵌められたみたいな感じじゃん!
悔しいとか憎いとか__ ]



《勿論思ってたよ。》



[じゃあ__ ]



《でもそれを1番に思えるのは俺じゃないって気づいたんだよ…》



[…その1番って…子供達?]



《うん。でも気づいたというか最近になって気づかせてもらった…が、正しいんだけどね。》



[…もしかしてそれってさっき話しに出た救急車を呼んでくれて今はシッターをしてくれてる人が気づかせてくれたの?]



《っ!よく分かったね?》



[勘だけどね。]



《貴雅の勘は昔からよく当たるね。
そう、大隈君というんだけど……うん。本当に彼と出逢えて良かったと思ってるよ。ハハ。》



[……結翔?]



《うん?》



[…その顔………]
















顔…?















[…ううん。あ、ご飯忘れてたね。
今持ってくるから食べながら続き聞かせてよ。]

















続きも何もないと思うけど……と、思っていたけど貴雅は用意してくれていたご飯を食べながら俺に色々聞いてきた。


しかも、大隈君の事ばかりを……













モグモグ
[…ゴクンッ。でも、嫉妬とかなかったの?
ほら、結翔には喋らないのに双子は大隈君とはすんなり話すんでしょ?]



《嫉妬……それは無かったかな。》



[そうなの?俺ならしそうだけど…]



《……本音で言うと、俺、双子の事が”面倒“だったんだ。》



[……]



《なんで俺がこんな目に合うんだとか、双子がいなきゃ良かったのにって何度も思った…
でもその度に”これは仕方ない事だ“って自分に言い聞かせてさ……》



[……]



《たぶん、逆に双子が喋らないからやってこれた所もあったんだと思う。
喋る度に”母親はどこだ“なんて言われたら俺はもっと怒り狂ってただろうから……》



[……]



《だから大隈君に対しての嫉妬は無かったよ。
あったのは……》



[…?]



《彼に”お父さん“と呼ばれた時に無性に泣きそうになったかな……》



[お父さん…?]



《俺が病院で目を覚ました時にさ…”子供達はお父さんの事を想ってる“ って優しく笑いながら言われたんだ。
看護師にはこれからの事をちゃんと考えろ的な事を言われたけど、彼だけは違った。
彼は、俺の事を1度も否定しなかった…》



[……]



《他にも、大隈君は必ず双子の前では俺を”お父さん“って呼ぶんだ。
あと、3人で会話しててもそこに俺を入れようとしたり、俺に話をふってきたり…
それがさ、なんか……俺のこの半年間を肯定してくれてるような感じがしてさ……嬉しいなって…思うんだ。》



[……]



《だから最近家に帰るのも楽しくて……あ、楽しいはおかしいか。
なんだろうな…もっとこう……ん~。》



ボソッ
[…こんな状況なのに ”楽しい“…か……]



《え?今、なにか言っ__ 》



カチャ
[ねぇ結翔?]



《ん?》



[俺、結翔の家に遊びに行っていい?]















……え?