※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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彼、大隈君が家に来てくれるようになってから1週間。


まだ1週間だというのに家の雰囲気は変わったと思う。








先ず双子。

双子達はよく笑い話し声が家の中でも聞こえるようになった。



それだけで電球の調光を2段階上げたみたいに部屋が明るくなったように俺は感じた…












そして俺もまた……














カチャカチャ  ガチャ…

《…ただい…ま。》



スタスタスタ
『お帰りなさい。残業お疲れ様です。ニコッ』



《…ホッ…ありがとう。ただいま。》



『先にご飯にされますか?お風呂も直ぐに入れますけど…』



《じゃあ先にお風呂に……》



『はい。ではその間にご飯をあたためておきますね。』



《ありがとう。》














こんな感じで沢山の恩恵を受けている。








大隈君が双子を保育園に迎えに行ってくれるようになった事で残業もできるようになったし、走って会社を出るという事もなくなった。


しかも、食事の用意や洗濯までしてくれているから帰ってきてからのバタバタも無くなったし、何日も洗濯物を溜めるという事もなくなり家は常に綺麗な状態だ。






そして俺の睡眠事情も……

















《…あ、子供達は?》



『フフ、ぐっすり寝てます。』



《そう…ありがとう。》



『はい♪』
















俺の帰りが遅くなる時なんかは大隈君が双子をお風呂に入れてくれて布団に寝かせるという所までしてくれるんだ。




今までも双子は俺の手なんか借りずに2人で全てを終わらせてしまえる程だったけど、やっぱりまだ小さい2人だけで風呂なんかは怖かったから一緒に入ったりしていた。


2人が布団に入ってからも寝息が聞こえてくるまでドアの前で待っていたりもしていて……






だから、そういうほんの少しの時間がなくなるだけで自分には大きな余裕はうまれるんだと改めて実感した。








    









『あ、ここで脱いでくれたらそのスーツも預かりますけど?』



《え?…いや、それはちょっと……》



『え?ダメですか?』



《ダメというか…それくらいは自分でするし、寧ろそこまでしてもらうのは悪いというか……》



『問題ないですよ?』



《俺が気になるから…》



『ん~そうですか?分かりました。
あ、バスタオルや着替えは棚に置いてありますから。じゃあごゆっくりどうぞ。』





















男同士なんだから気にならない…という意味で大隈君は言ってくれているんだろう。


でも俺は気にしてしまう。







そんな事まで大隈君にさせてもいいのかと…


それじゃまるで召し使いみたいじゃないかと…









大まかな事は初日に取り決めたけど、実際の所、手探り状態になっている。


というのも、大隈君の方も子供達の事を率先してみるという家のようなケースは初めてらしく、最初はお試しでしてみて後々改善点を話し合おうという事になっているからだ。









大隈君が来てくれて本当に助かっている。


だからこそ、家での事が大隈君の負担になっていないかが気になって仕方ない。







少しでも嫌だと思っている事でもあって、もし、もう家に来たくないなんて言われたら双子が悲しむ…



そして俺も、もう大隈君がいないと困る………












………。











…あ、そうだった。


大隈君を待たせる事になるから早く風呂に入らないと…

















スー …バタンッ




……ん?


用意されていたタオルの上に何か……










カサッ



……これは…入浴剤?


しかも、“疲れた体に”なんて書いてある…















《…はぁ……本当に参ったな……》















今日で1週間…


大隈君としっかり話すにはいい頃合いかもしれない…






それで負担になっていないかをちゃんと聞いて、これからも大隈君に来てもらえるようにしないと……








取り敢えず…





カサッ

この入浴剤は使わせてもらいます。ありがとう。