※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~




































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テテテッ
  テテテッ





待て……駄目だ……2人で何処に行くんだ……



戻れ……和臣、潤己…戻ってこい……













ギュ
『大丈夫ですよ。2人はお父さんの側にいますからね。』
















君は…………誰だ…?

















サッ

カチャ カチャ





《……ん…?》



「あ、櫻坂さん目が覚めました?」
















…目が覚めた?


何を言ってるんだ、この人は…?







……というか、女性がいるんだ?


しかもその服って___















「覚えていらっしゃいますか?
櫻坂さん昨日道で倒れられて、この病院に運ばれたんですよ。」















やっぱり看護師だよな…



………ん?倒れた?……誰が…………俺…?









ああ、そうだ!


体が熱いような寒いようなどちらか分からない感じになったと思ったら膝に力が入らなくなって、俺が道端で倒れてしまったんだ。






ギリギリ迎えの時間に間に合った園からの帰り道で……ハッ!


















「昨日は熱も高かったんですよ。
今は下がっていますし、点滴もしていますのでいくらか楽になったと__ 」



ガバッ!
《子供!》



「!」



《あの、子供が一緒にいたはずなんです!2人です!
和臣と潤己といって、まだ4歳で、灰色の園の制服を着ていて紺色のバッグを斜めに掛けていて……あと…あ!2人の見た目は___ 》



「櫻坂さん。櫻坂さん落ち着いて下さい。」



《落ち着いてなんかいられる訳__ 》



「いえ、落ち着いて下さい。
大丈夫ですから。見て下さい。お子さん達はそこのソファーで寝てますから。」



《…え?》
















看護師の人が手を向けた先に、毛布を掛けられて並んで寝ている和臣と潤己の姿があった。















《…良かった……》



「はい。ですから起こさない為にも、もう少し声のボリュームを落としてもらえますか?」



《っ、すみません…》



「いえいえ。」



《…あの……ご迷惑をおかけしました。
直ぐに連れて帰りますので…》



「櫻坂さん。直ぐには帰れませんよ?
退院できるかは医師の判断によりますから。」



《ですが……あ、そうだ。夕飯は2人はお腹が空いているはずなんです。
だから食べさせないと__ 》



「櫻坂さん。それは昨日の話しで今は朝の6時を過ぎた所ですよ。」



《……え?……朝?》



「はい。櫻坂さんは10時間程眠ってらしたんです。」



《!?》
















…10時間だって!?













「過労だと診断が出ています。
熱も過労からくる免疫力の低下によるものだそうですが、思いあたる所があるんじゃないですか?」



《…それは……》



「…櫻坂さん。1度児童相談所に相談してみるという事も考えてはいかがでしょう?」



《!》



「今回このような事がありましたし、次も無いとは言いきれませんよね?」



《……》



「実の所…お子さん達の事もあったので、ご実家にご連絡をしたのですが繋がりませんでした。」














…親に連絡?


もし連絡が取れたとしても、俺の為に来るはずがない。





俺は勘当されているんだから……
















「万が一の時に頼れる方は必要だと思います。
お子さん達の為にも。」



《…では、今回は看護師さんがあの子達を見ていてくれたんですか?
それとも…児童相談所の方でしょうか?》



「あ、いいえ。
救急車を呼んでここまで付き添ってくれた方です。
お子さん達もとても懐いていて、べったりくっついていましたから。」



《え?》













まさか、あの双子が?


俺にもそうだけど、保育園の園長先生と話している所も見た事ないようなあの双子が…べったり?














《その方は今もいらっしゃるんでしょうか…?》



「あ、先程まではいらっしゃったんですが、私がここにいますので今はお子さん達の朝御飯を買いに行かれましたよ。」



《朝御飯まで…》



「とても子供さんの相手に慣れていらっしゃるみたいだったので聞いたんですが、幼稚園教諭の免許を持っているらしく前は幼稚園で働いていたそうです。
納得ですよね。」



《先生だったんですか…》
















…でも、元幼稚園の先生だったとしてもあの双子がそう簡単に懐くなんて考えられないけれど……














「とてもいい方ですよ。
お子さん達の事を快く引き受けて下さって……あ、身元もはっきりしていますからご心配なく。」



《いえ心配とかは……ただ、ご迷惑をおかけしたお詫びとお礼を言いたいと思って__ 》



コンコン

「あ、戻って来られたんじゃないですかね?」



《!》



スー
『あ、看護師さんありがとうございました。
子供達は起きませんでしたか?』














この声は……















「ええ、まだぐっすりですよ。」



『フフ。良かった。
あれ?もしかして……』



「はい。少し前に目覚められましたよ。」



《……》



スッ
『おはようございます櫻坂さん。それと初めまして。
僕は大隈といいます。
ここにお子さん達もいますから心配しなくて大丈夫ですよお父さん。』
















やっぱりあの時、俺に声をかけてくれた人だ……